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第8話覚醒



 「何するんですか、アダムさん」



 勇気はお腹を押さえながら地面にうずくまっている。



 「お前が3日間寝てた間にもう宇宙船は月に到着間近だ」


 「だからなんだって…………言うんですか」



 勇気は蹴られた衝撃でまだ上手く声が出せない。



 「お前に丁寧に教える時間は無くなったって事だよ、申し訳ないが体で覚えてくれ」



 そう言うと、アダムは一歩一歩勇気に歩みを進めた。



 「俺はお前をもう一度蹴る。 その前に俺を重力で押さえてみろ」


 「そんなん無理に決まってるじゃないですか! やった事ないんですよ」


 「お前の月を好きな気持ちはそんな程度か」


 「月を馬鹿にするんじゃねぇ!」



 ゆうきはアダムに向かって手のひらを向ける。


 

 勇気は上から力がアダムを押し潰すよなイメージを思い浮かべた。



 すると少しはアダムに重力が強まった様子が見られたが、僅かにアダムの動きは遅くなっただけで依然として動きは止まらない。


 重力はかけるだけが全てじゃないんだ。 無くす事も出来るんだ考えろと勇気は両手をアダムに向けた。


 「アダムさんを手でゆっくりやさしくあ包み込むようなイメージだ」


 「きた! 良いぞこの感じだ!」



 その時勇気は重力の流れが目で追う事が出来るようになり、それを変えられる事も出来るようになった。


  「なんだか全身に力がみなぎってくる! これがΩの力か、アダムさんこれで止まってください!」



 勇気は力を使い、アダムに掛かっている重力を無くし、アダムを中心にして半径5メートルの空間を無重力状態にした。



 徐々にアダムの体を浮き上がり、遂に止める事に成功した。



 



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