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第7話重力操作

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第7話重力操作


 「勇気…………勇気……勇気、勇気!」


 「うわ! もう重力かけるのやめて!」


 「大丈夫だよ。 もう実験は終わったよ。 ここは勇気の部屋だよ」


 「え、俺じゃあ気失ってたの?」


 

 冬美は小さく頷いた。



 「3日も寝てたんだよ?」


 「そんなに! ごめんね、看病させちゃって、冬美も目の隈がすごいよ。 なんで機械があんなふうに、誤作動を起こしたのか分からないけど」


 「隈の事はこの後しっかり寝るから大丈夫! でも私の1番好きな睡眠の時間を削った事に関しては貸し1だからね!」


 「わかったよ! 月の事後でたくさん教えてあげる!」



 冬美はそんなもんで貸しを返せるわけないだろという呆れた顔をして勇気を見つめる。


 「わかった! 貸しの返し方については今度また、2人で考えよう。 それで勇気は自分の能力は知らないよね」


 「うん、知らないよ、気絶したし」



 勇気は布団をどかし、冬美と向かい合うようにベッドに座った。



 「勇気の能力は重力操作だよ」


 「え? 俺の能力が重力操作? 本当に?」


 「うん、本当だよ」


 「マジで! すごい宇宙っぽいじゃん! めっっっっっちゃテンション上がるわ!」



 勇気は気持ちの高ぶりが抑えられず冬美の手を握り、その場で2人でジャンプしたい気分だった。



 「近い、近いよ、距離が少し落ち着いて、でも良かったね能力が分かって。 ちなみになんだけど作用部位は全身? ってなってるけどそんな事はありえないんだよ」


 「なんで、なんで!!」


 「もう、いい加減に落ち着いて。 まず新元素Ωは勿論だけどここ10年間ぐらい前から徐々に量を増やしながら地球で発見されてものだから、イメージとしては私達の体が作られてからΩは体の1部に作用して作り変えたという感じなんだよね」


 「つまりどういう事?」



 勇気は話を聞いても全く分からずもう一度聞き返す。



 「つまりあなたの体は全ての組織が新元素で作られているという事なの、あなたが生まれた時には地球に存在して居なかったはずの元素でね」


 「分かった、でもここじゃ精密検査も出来ないだろうし、正確な判断は出来ないんじゃない? 俺を調べるより早く月に行って目的を果たさない?」


 「それもそうね、ていうかさっきそういう判断をみんなで下した所よ、何かあればいつでもアダムさんが対処出来るしね」


 「じゃあ早速重力の操作ってやつを試したいんだけどどうすれば良い?」


 「バカ、ここでやんないでよ、心配しなくてもアダムさんが訓練所で待ってるから早く行ってきな」


 「分かった! 冬美ありがとね! 行ってくる!」



 勇気はすぐにベッドから降りて、走り出して行った。



 「もう! 廊下は危ないから走んないでよ!」



 冬美は絶対聞いてないなと思いつつも叫んだ。



 

◆◆◆◆◆◆◆◆




 勇気は何回か迷ったが案内看板をなんとか見つけ、訓練所にたどり着いた。



 「よう、待ってたぜ勇気」


 「こっちも楽しみにしてきました! めっちゃ宇宙っぽい能力! 使えるようになるのが楽しみです!」


 「やる気があるのは良い事だな! すぐ使えるようになりたいか?」


 「なりたいです!」



 勇気はこれ以上ないぐらいの大きな声で答えた。



 「良い返事だ! じゃあ開始だ」



 勇気は 「はい!」 っと返事をし瞼を閉じた瞬間に腹部に強烈な痛みを感じ前を向くと、アダムのつま先が自分の腹にめり込んでいた。


 

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