第4話メンバーリスト
「おい、バイト! 起きろって! もう着いたんだよ」
夏が激しく体を揺さぶり、勇気を起こした。
「着いたってどこに?」
「どこって、そりゃ宇宙でしょ。 寝るなら自分の部屋にしてよね、こっから1週間ぐらいは船内での生活になるから」
「わかったよ、この宇宙船が出発する時の頭が痛いのはどうにかならないの?」
「それこそさっさと寝て治しなよ!」
「わかったよ、寝ますーー」
勇気は夏の自分に対する当たりの強さにうんざりしながら、ふらふらと夏に渡された鍵を使い1番奥の扉に小さく勇気と書かれている部屋に入った。
中にはベッドに机が1つと奥にはシャワーもトイレも完備されていた。
流石にテレビはないか、も勇気は1人で呟いた。
机に腰をかけると目の前には宇宙の様々な星々が見えた。 勇気はしばらく星々に、見とれていたがふと机に白い封筒が置いてあるのに気がつく。 机と同色のだったからしばらく気づかなかったみたいだ。
勇気は引き出しを引き、丁度良いハサミが入っていたので封筒の先を切り中身を取り出した。
「私はあなたと月の味方です。 この計画は月にとって良い事ではありません。 地球の人達は重大な秘密を隠しています。 まずは搭乗員達の能力が記された紙を見てください」
「なんだこれ? 秘密を隠してる?」
勇気は手紙に重なっていた紙に目を通した。
ここでの新元素の表記はΩ=オメガとする。
No.5奥村りんご25才
Ω作用部分、脳
管制官
圧倒的な記憶力を持ち、地球上に存在するあらゆる言語を話せる。
新たな言語も単独での作成が可能。
状況によっては地球上の生物ではない個体との交信も可能の可能性あり。
No.15秋元夏18才
Ω作用部分、無し
操縦
ロボット操作、機械類操作技能。
5歳の頃からロボット工学に興味を持ち、アンドロイド、AIにもその興味を広げ10歳の頃から宇宙船の製造にも携わる。
No.30前田大気20才
Ω作用部分、皮膚
料理人
皮膚の発汗を制御し体内の温度を高め火を起こす事ができ、他にも肌の柔らかさや硬さ、質を変える事が出来る。
No.01本郷冬美18才
ここまで読んだ所でアダムリーダーがいきなり部屋に入っきて、勇気は慌てて紙を丸めゴミ箱に投げ入れた。
「勇気大丈夫か? 頭が痛いと聞いたが」
「大丈夫です! 今も少し痛いですけど」
「そうか、宇宙船酔いが出来る奴も地球で一握りだから味わっておけ、本当に辛かったら俺の部屋に来いよ、薬を渡してやるから」
「ありがとうございます」
「それと明日からお前の体のどこに元素が作用してるのか調べるから準備しておいて」
アダムは手をひらひらと振りながら部屋から出ていった。
ドアがしっかり閉まったのを確認して、ゴミ箱をすぐに確認したがそこには紙はおろか、ゴミ箱すら存在していなかった。




