↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【いせけい】 元女性教授の異世界開発経済学 〜神界のスロットで魔力無限を引き当てたので、最強スキルの組み合わせで快適な領地経営を始めます〜  作者: つむ教授
第一章 最強スキル、領内の改革【後編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
52/53

第五十二話 新タイプの検証と、驚異の銀色

お読みいただきありがとうございます。つむ教授です!


第51話『合成スキルの検証と、新たな可能性の発見』では、手に入れた大量の魔石を元手に、新スキル【合成】の過酷な検証ガチャに挑んだアルカ。「石タイプ」と「草タイプ」という意外な組み合わせから、見事にEランクから解放される新種『魚タイプ』の存在を突き止め、そのカードを生成しました。


今回の第52話では、完成したばかりの強力なカードを携え、アルカが再びアーマーアントの這い出る前線陣地へと復帰します!


格上のDランクを相手に、こちらの召喚獣たちが鋭い顎でやられることが多い中、ついに新タイプの召喚獣が戦場へと解き放たれます。空中を生き生きと跳ね回る銀色の魚がもたらす、戦況をひっくり返すほどの驚異的なバフとデバフの性能。パパやギルガ先生たち大人たちも驚愕する、爽快な無双連携をどうぞお楽しみください!

ルートハーバー子爵領、アーマーアントの巣がある巨大な洞窟の前線陣地。


先日の自室での合成実験によって、Eランクから新しく解放されるようになった『魚タイプ』。


その初のカードである秋刀魚の見た目だから『サンマ』と名付け、私はパパたちが防衛線を敷く最前線へと戻ってきていた。


何ヶ月かかるかも分からない、漆黒の硬い鎧を纏ったDランクのアーマーアントの軍勢が、カチカチと不気味な顎の音を響かせながら、今も洞窟の入り口から次々と這い出てきている。


前線では、格上の相手を前に、こちらのFランクの召喚獣たちが鋭い顎に挟まれてやられることが多い状態が続いていた。


「パパ、ギルガ先生! 新しく合成して手に入れた仲間の実力、ここで試してみるね!」


私は前線に立つと、小さな手で魔導書を開き、新しくできたEランクのカードを解き放った。


「召喚術(サモン)――『サンマ』!!」


まばゆい水色の光が戦場に弾け、その中から姿を現したのは、空中を生き生きと泳ぐように跳ね回る、細長く美しい銀色のサンマだった。


「サンマ、味方にバフをお願い!」


私の指示を受け、空中を滑るように泳いでいたサンマが、前線の召喚獣たちの頭上で勢いよく【跳ねる】を発動した。


その瞬間、私自身と、周囲の召喚獣たちが淡い光で包まれた。サンマの個体能力による、強力な防御バフが付与されたのだ。


(にしても、パパたちにはかからないのね。)


バフが宿った直後、アーマーアントの巨大な顎が、ウルフの首元を目がけて強烈な一撃を繰り出した。


(しまっ――)


やられる、と思ったその瞬間、信じられない光景が目の前で起きた。


キィン! と澄んだ金属音が響き、ウルフの身体がまるで幻のようにブレたかと思うと、アーマーアントの必殺の一撃を「受け流して無効化」してしまったのだ。


「凄い……! 攻撃を受け流したわ!」


サンマのバフが効いている間は、敵の物理攻撃も魔法攻撃も、一定確率で完全にいなして無効化してしまう。格上を相手にする上で、これほど心強いバフはない。


さらに、サンマの能力はこれだけでは終わらなかった。


「サンマ、次は敵の目を眩ませて!」


サンマが空中を大きく旋回すると、その身体が何十倍、何百倍もの数に分裂した。個体能力【群れる】の発動だ。


「ギチチッ!?」


前線を埋め尽くすほどの無数のサンマの群れが、空中を激しく縦横無尽に跳ね回り、アーマーアントたちの視界を完全に遮断していく。


目の前を銀色の群れに遮られた蟻たちは、完全に方向感覚を失い、鋭い顎を虚空に向かって何度も虚しく噛み合わせることしかできなくなっていた。敵の攻撃の命中率が、信じられないほどのデバフによって大きく引き下げられたのだ。


これまではランク差による圧倒的な攻撃力でやられることが多かった戦線が、サンマの凶悪なバフとデバフの連携によって、一瞬にして傷一つ負わない鉄壁の安全地帯へと変貌を遂げた。


「ガハハ! おいおい嬢ちゃん、今度は空飛ぶ魚を呼び出しやがったぞ! しかも蟻どもの攻撃がかすりもしねえ!」


前線で大剣を構えていたギルガ先生が、戦況の劇的な変化に大爆笑しながら、お腹を晒したアーマーアントを次々と叩き斬っていく。パパも「アルカの召喚術は、本当に底が見えないな……」と、驚きを通り越して深い感心のため息を漏らしていた。


(ふふ、あの石と草のカードを消費した合成は本当に大変だったけれど……これだけのバフとデバフの効果があるなら、苦労して作った甲斐が十分にあったわね!)


味方と自分自身に圧倒的なバフをかけ、敵を完全に翻弄する新戦力サンマの手応えに、私は心の中でよし、とガッツポーズをした。


新しく解放されたEランク魚タイプの恐るべきポテンシャルを肌で実感しながら、私はほんわかと最高の笑顔を浮かべ、さらなる魔石回収を求めてハクスラサイクルを回していくのだった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


前話で苦労して合成した新種『魚タイプ』の召喚獣サンマ、前線で凄まじい大活躍を見せてくれましたね。


空中を縦横無尽に泳ぎ回る姿だけでも個性的ですが、その個体能力が本当に破格でした。サンマが【跳ねる】ことで味方に完全受け流しの防御バフを付与し、格上であるアーマーアントの必殺の一撃をキィンといなしてしまうシーンはハクスラとして最高に爽快でした。さらに【群れる】による無数のサンマの視界遮断デバフで、蟻たちの命中率をガクンと引き下げる連携は見事というほかありません。


「あの合成は本当に大変だったけれど、苦労して作った甲斐があった」と、合成のコストに見合うだけの劇的な特効効果を実感するアルカちゃん、さすがの検証脳です。空飛ぶ魚のバフに大爆笑しながら大剣を振るうギルガ先生や、パパの感心する姿も頼もしかったですね。


これほど強力なEランクの魚タイプが味方に加わったことで、ここからの魔石回収とレベル上げの効率がさらに何倍にも跳ね上がること間違いなしです!


「空を泳ぐサンマのビジュアルが斬新で格好いい!」「受け流しと視界遮断のハメ連携が圧倒的で気持ちいい!」と思ってくださった方は、ぜひ作品ページから【ブックマーク登録】や【評価の☆☆☆☆☆】をポチッと押して応援していただけると、つむ教授の執筆エネルギーがさらに無限(∞)になります!


次回もどうぞお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。