↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【いせけい】 元女性教授の異世界開発経済学 〜神界のスロットで魔力無限を引き当てたので、最強スキルの組み合わせで快適な領地経営を始めます〜  作者: つむ教授
第一章 最強スキル、領内の改革【前編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
47/53

第四十七話 新たなる脅威と、伝説の再来

お読みいただきありがとうございます。つむ教授です!


第46話『城壁の現地視察と、大絶賛される新工法』では、新しく作り始めた二重構造の城壁を実際に見に行き、お勉強の成果である魔力循環の足捌きを現場で発揮。石屑を突き固めて再利用する工法が職人たちに大絶賛される様子が描かれました。


今回の第47話では、領地が着々と強固になる中、開拓区域の偵察から戻ったパパから新たな脅威の報告がもたらされます。


南の山脈の近くの森にある巨大な洞窟。そこに潜む厄介な魔獣の巣の存在。そしてパパの口から語られる、五百年間誰も生きて見た者がいないという伝説の魔獣の逸話。これからのルートハーバー領の未来を左右する大討伐作戦の幕開けと、アルカの内に秘められたハクスラ精神が激しく燃え上がる注目の展開をどうぞお楽しみください!

新しい二重構造の城壁の建設が順調に進み、ルートハーバー領が着実に強固な砦へと生まれ変わりつつあったある日のこと。


夕方、お勉強を終えた私の元へ、開拓区域の偵察から戻ってきたパパが深刻な面持ちでやってきた。


「アルカ、ルーク、少し大切な話がある」


パパのその言葉に、部屋で物資の管理表をまとめていたルークがサッと背筋を伸ばす。


「パパ、何かあったの?」


「ああ。現在、我々が開拓を進めている、南の山脈の近くの森があるだろう。あの森の奥にある巨大な洞窟の中で、ある魔獣の巣らしきものが発見されたんだ。……オークと同じDランクに指定されている魔獣、『アーマーアント』の巣だ」


「アーマーアント……!」


ルークが息を呑んだ。


アーマーアント。体長一・五メートルほどもある巨大な蟻の魔獣だ。その最大の特徴は、名前に『アーマー』とついている通り、全身を覆う漆黒の天然の鎧にある。


「奴らの体に纏っている鎧の硬さは尋常じゃない。普通の鉄の剣じゃ刃こぼれするだけで傷一つつけられず、最低でもミスリル以上の武器でなければ切ることすらできないんだ」


パパの言葉通り、アーマーアントは非常に厄介な相手だ。


「すでに冒険者ギルドとも連携して討伐隊を組んだ。ここから数カ月かけて、じっくりとあの洞窟のアーマーアントを間引き、巣を壊滅させる総力戦を行うことになる」


「数カ月もですか……? それほど数が多いのですね」


ルークが驚きを口にすると、元Aランク魔術剣士であるパパは、さらに声を低くして語りかけた。


「ああ。蟻の魔獣の真の恐ろしさはそこにある。こうした巨大な巣穴からは、兵隊であるアーマーアントが文字通り『無限』に湧き出てくるんだ。そして、その巣の最奥には、さらに桁違いの強さを持つBランク魔獣『クイーンアーマーアント』が潜んでいる可能性が極めて高い。クイーンがいると、どんどん子どもを産んで数が増えていくからな」


パパは静かに目を細め、伝説の逸話を教えてくれた。


「実はな、クイーンアーマーアントの姿を実際に生きて見たことがある者は、ここ500年近く誰もいないんだ」


「五百年も、ですか……?」


「そうだ。無限に湧き出す兵隊蟻の壁に阻まれて、誰も最奥まで辿り着けないからな。だが、今から500年前に実在した伝説の勇者パーティーだけは、そのクイーンを討伐したという記録が残っている。彼らは討伐の証としてクイーンの鎧の一部を持ち帰ったんだが……その硬さは、ミスリルよりも強い『ヒヒイロカネ』に近いものだったらしい。ちなみに勇者パーティーはそれより上のアダマンタイトやオリハルコンの武器を使っていたからその鎧はギルドに売ったと聞いている。」


「ヒヒイロカネ……。ミスリルより上の金属と言われるあの……」


ルークがゴクリと唾を呑み込んだ。


それほどまでに凄まじい硬度を持つBランクのクイーン。もしもそのクイーンが、今開拓している森の洞窟の奥に本当に潜んでいるのだとしたら、ルートハーバー領にとっては計り知れない潜在的な脅威だ。


(五百年間、誰も見たことがないBランクのクイーンアーマーアント……。ヒヒイロカネほどの硬度の鎧……!)


パパの話を聞きながら、私の胸は恐怖ではなく、むしろハクスラを愛する私(あさひ)としての強烈なワクワク感で高鳴っていた。


今の私の『召喚術(サモン)』は、まだGランクやFランクの召喚獣しか呼び出せない。より強力な召喚獣を魔導書から生み出すためには、膨大な数の魔石と、それを扱うための私自身の召喚レベルを上げていくことが絶対に必要だ。


(蟻の巣からアーマーアントが無限に湧き出てくるということは……裏を返せば、倒しても倒しても『Dランクの魔石』が無限に手に入る、最高の経験値稼ぎの場所(ダンジョン)ってことじゃない!)


これこそ、ゲームでいうところの最高の効率を誇る「レベル上げスポット」そのものだ。


「パパ、そのアーマーアントの討伐作戦、私も全力でお手伝いします!」


私がほんわかと最高の笑顔で拳を握ると、パパは驚いたように目を見開いた後、ふっと頼もしそうに笑った。


「ハハ、そう言ってくれると思ったよ。だが、決して無理はするな。ギルガから教わった魔力循環を維持しながら、後方からのサポートに徹するんだぞ」


「はい!」


五百年誰も成し遂げていない、最奥にいるBランクのクイーンアーマーアントの討伐。そして、500年前の伝説の鎧。


それを手中に収めるため、そして美味しいものを食べて快適に暮らす最強の領地を作るため、ここからどれくらいかかるかわからない大討伐作戦が始まる。他の魔獣やアーマーアントをどんどん倒して魔石を回収し、魔力を使ってどんどん新しい召喚を行い、召喚レベルを全力で引き上げていく。


私の果てしないハクスラの日々が、いよいよ本当の幕を開けようとしていた。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


新しい城壁に続いて、今度は開拓区域の森の洞窟からオークと同じDランクの強敵『アーマーアント』の巨大な巣が発見されましたね。


ミスリル以上の武器でなければ切ることすらできないという超硬度の鎧を持つ兵隊蟻。そしてパパが教えてくれた、五百年近く誰も姿を見たことがないというBランクの『クイーンアーマーアント』の存在と、ミスリルより上の金属『ヒヒイロカネ』に近い鎧の逸話には最高にワクワクさせられました。


普通なら絶望するような無限に湧き出る蟻の巣を前にして、「無限にDランクの魔石が手に入る最高のレベル上げスポット」だと目を輝かせるアルカちゃん、さすがは最強スキルの組み合わせを持つ無限術士です!ここから始まる数カ月間の大討伐作戦で、魔石と魔力を注ぎ込んでどれほど召喚レベルが跳ね上がっていくのか、今から本当に待ちきれませんね!


「蟻の巣を最強のレベルアップの場所(ダンジョン)と捉えるアルカちゃんのハクスラ精神が最高!」「ここからの召喚レベル上げが楽しみ!」と思ってくださった方は、ぜひ作品ページから【ブックマーク登録】や【評価の☆☆☆☆☆】をポチッと押して応援していただけると、つむ教授の執筆エネルギーがさらに無限(∞)になります!


次回もどうぞお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。