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【いせけい】 元女性教授の異世界開発経済学 〜神界のスロットで魔力無限を引き当てたので、最強スキルの組み合わせで快適な領地経営を始めます〜  作者: つむ教授
第一章 最強スキル、領内の改革【前編】

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第四十話 夜の野営地と、新能力の検証

お読みいただきありがとうございます。つむ教授です!


ついに第40話になりました!


第39話『Fランク召喚獣の能力と、流れるような連携』では、未開拓の魔獣の森にてFランクの仲間たちが初実戦! イーグルの索敵、ウルフの鋭い爪撃、そしてストーンとヤンマによる見事な連携によって大型オークの群れをあっさりと無力化。安全をしっかりと担保したまま、爆速で開拓を進める第一歩を踏み出しました。


今回の第40話の舞台は、そんな大興奮の討伐一日目が無事に終了した、夜の野営地です。


テントの中でアルカが「魔導書」を開くと、さっきレベルアップした際に獲得していた、驚異の新能力が判明します。

夜のほのぼのとした内政チームのやり取りをどうぞお楽しみください!

魔獣の森の討伐一日目が無事に終了した。


夜の静けさに包まれた野営地では、パパや冒険者たちが焚き火を囲んで和やかに体を休めている。その温かな火の光を遠目に見ながら、私は自分のテントの中で、パパからもらった魔石を回収したルーク、そして召喚獣たちとともに本日の成果を振り返っていた。


(ふふ、初めて魔獣の森に入ったけれど、この調子だともう少し早く終わりそうね。それに何より、さっき召喚レベルが上がったときに手に入れた新能力が気になるわ)


私は胸を高鳴らせながら、いつものように周囲に向けて声を掛けた。


「魔導書」


私の言葉に応じて、宙に浮かんだ【魔導書】のページが開く。そこには召喚術(サモン)の新たな項目として、【共有(リンク)】という驚異の新能力の詳しい説明が淡い光とともに記載されていた。


【共有(リンク):召喚獣の視覚と聴覚を、術者と完全に共有できる能力。術者の知力250につき、1体の召喚獣とリンクが可能。睡眠時も使用可能。】


「術者の知力250につき1体、ですか。睡眠時も使用可能とは驚きですね」


魔導書の説明を横から覗き込んだルークが、その内容を手帳に書き留めながらつぶやく。


前世の開発経済学において、情報の重要性は言うまでもない。現地の正確な情報をリアルタイムで得られることは、不確実性を排除し、迅速かつ正確な意思決定を行うための最大の武器になるのだ。


(これがあれば、危険な未開拓の森の状況を完全に把握できるわ。5年くらい掛かりそうな開拓を1年くらいに縮める計画が、さらに安全に爆速で進められるじゃない!)


私はさっそく、この新能力の検証をしてみることにした。まずは魔導書からイーグルを召喚する。


「イーグル、ちょっと上空へ飛んでみて。能力の検証をしたいの」


「ピューッ!」


私の指示を受け、イーグルが夜の暗い空へと力強く舞い上がっていく。私はイーグルに対して声を張った。


「共有(リンク)!」


その瞬間、私の頭の中に、イーグルが見下ろしている夜の森の広大な景色が、まるで自分自身の目で見ているかのように鮮明に流れ込んできた。


(すごいわ……! 本当に視界と聴覚が繋がっている! それに……個体能力もやってみようかしら)


私はさらにイーグルへと意識を集中させた。


「イーグル、【鷲(わし)の目(め)】!」


個体能力を重ねて発動した瞬間、イーグルの能力が私にも共有され、なんと私自身も5km先にある夜の森の奥深くまで手に取るように見通すことができるようになった。


(素晴らしいわね。……だけど、私の今の知力はいくつかしら?)


魔導書でステータスを確認すると、私の知力はベースの「154」に、イーグル20体の加護による「+300」が加わり、現在の数値は【461】に達していた。


「ルーク、今の私の知力は461あるわ。知力250につき1体だから、2体と共有するには知力500まであと39足りないのよね」


「なるほど、それなら今あるカードのタイプを少し調整すれば、すぐにでも2体の共有(リンク)を試せるのではありませんか?」


ルークの提案に、私は手を叩いた。新ルールを応用し、本日手に入れたEランクの魔石を使って、保有している百枚のカードのうち、別のタイプ四体をイーグルへと変更する。イーグルは一体につき私の知力を「15」増やす加護を持っているからだ。


カードを四体イーグルに変えたことで、私の知力は154に「+360」が加算され、合計【514】へと跳ね上がった。知力500の壁をあっさりと突破したのだ。


私はすぐもう一体のイーグルを召喚し、上空へと飛ばして再び声をかける。


「共有(リンク)!」


次の瞬間、私の脳内に、二つの異なる上空からの夜の森の視界が同時に並んで映し出された。


(できたわ! 本当に2体同時に共有して、それぞれの視界を処理できている!)


二つの視界を切り替えて問題なく機能することを確認した私は、二体のイーグルを上空で周囲の警戒に当たらせたまま、ベッドへと横たわった。


「二体同時共有できたわ!それじゃあルーク、私は先に寝るわね。寝ていても本当に共有(リンク)できるのか、睡眠時の検証をするから」


「はい、アルカ様。おやすみなさいませ。周囲の警戒は私も怠りません」


ルークに見守られながら、私はゆっくりと目を閉じた。


意識が浅い眠りへと落ちていく中、私の脳の片隅には、上空のイーグルたちが見下ろしている夜の森の静かな様子が、ずっと途切れることなく流れ続けていた。


(完璧だわ。眠っていても、森の状況がリアルタイムで全部わかる……。これなら未開拓の森の不確実性を完全に排除して、完璧な安全管理ができるわね。さあ、明日からもみんなと一緒に、この森をゴリゴリ開拓していきましょう!)


私は夢心地の中で、これからの絶対的な安全と領地経営の加速を確信し、ほんわかとほのぼのした最高の笑顔を浮かべるのだった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


レベルアップで獲得した新能力【共有(リンク)】の検証に挑んだアルカ。イーグルを召喚して上空へと飛ばし、視界や聴覚を自分とリンクさせるだけでなく、個体能力『鷲(わし)の目(め)』までも共有(リンク)できてしまうチートぶりは、さすがアルカちゃんの能力といった爽快感がありましたね。

知力250につき1体という制限に対し、本日手に入れたEランクの魔石でカード4体をイーグルへ変更して知力を514まで爆上げし、あっさりと二体同時共有を成功させる、加護を即座に調整して知力を跳ね上げる方法を考えたルークの頭脳も凄い!

ベッドで寝ている間も上空からみた様子を脳裏で処理し、完璧な安全管理体制を築いてほのぼのと微笑むアルカの姿に、これからの開拓への安心感がさらに強まりました!


「ルークもとても賢い!」「新しい能力での無双が待ちきれない!」と思ってくださった方は、ぜひ作品ページから【ブックマーク登録】や【評価の☆☆☆☆☆】をポチッと押して応援していただけると、つむ教授の執筆エネルギーがさらに無限(∞)になります!


次回もどうぞお楽しみに!

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