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第40話: 月食

今回から一応R15タグを付けました。スタイルは変わりませんが、少し雰囲気は変わります。

 満月の夜が訪れる。美しい星々は行く人々を魅了していおり、平穏な夜….のはずだった。


「はぁ はぁ はぁ」

男子学生が息を切らしながら森を駆ける。

「なんだっ はぁっ あいつ様子がおかしいぞ」

深い、深い森に出口は見えない。走っても走っても同じ景色だけが視界を通過する。


黒きマントを羽織った者が追いかけてくる。

「…….」


「ヒ、ヒィ」

ふと後ろを向くと、そこに追跡者がいる。

怯えながらも目に進むしかない。見えない道にも終わりが来るはずだ….はずだった。


タッ タッ タッ タッ



グサッ!


「つ  か  ま  え  た」


 刃物が背中から突き刺され、その腹部から刃先が出ているのが見えた。

「ガハッ ガハッ グ…」

なす術もなく吐血し倒れ込む。目的は分からない、ただそこに殺人鬼がいるのみ。


「これで….」

そこまで聞こえ、息を引き取った。


スパッ


ーーーーーーーーーーーーー


「はーい 今日もホームルームやっていくぞーっとその前に連絡がある」

アズ先生は真剣な顔になる。

「昨日も起きた殺人事件についてだ」


ざわざわざわ

「おい、これは命に関わる事だぞしっかり聞けー」

「2ヶ月前からだが、満月の夜に毎月うちの中等部の生徒が亡くなっている事件だ。

犯人の特徴は不明。何の手がかりも無い“幽霊犯”と警察は言っているらしいな」


入学早々嫌な事件ばかりだ。中等部だとはいえ、うちの生徒だ。犯人の動機が分からない以上こちらも警戒せずにはいられない。


「まぁ暗い話は置いといて、昨日は皆よく頑張ったな。まさかこのクラスでこんなに凄いことになるとは正直思わなかった」


ジェイドが質問する

「先生、上位4名の特典って何ですか」


「よく覚えていたなジェイド、でもそれを教えるにはまだ早い。楽しみは後に取っておくものだな。」

どんどんと期間を伸ばされているような気がするが、正直嫌な予感すらする。


「まぁいい 次の連絡だ….」


……….


「ってことでホームルームは終わりにする」


ざわざわざわ


「ねぇジェイド物騒な事件ね」

メルスが早々にこちらへ話しかける。


「まったく、まさか連続殺人事件がうちの敷地内で行われているとはな」


「そうね。森の中だとはいえ、敷地内だし何より先月は校舎で起きたらしいじゃない」

満月の夜という点が不気味さを増している。


「皆んなおはようー」

ルーナが松葉杖を突きながら教室に入ってきた。


「ルーナ足の方は大丈夫か?」


「うん、すこし骨折したくらいだよ。安静にすれば後遺症もなく治るって」

ルーナが無事でよかったが、どうしても今回の事件と照らし合わせてしまう。


「今回の事件の犯人は狼男だったりしてね。そんなことない?」


「いやぁぁ コワイコワイ」

 メルスは勝手に怯えているが、それも無理もないだろう。学園はこの話で持ちっきりであり、どの場所でもこのことが話されている。どうやら被害者は腹を刺された後、真っ二つに斬り裂かれていたらしい。

相当な執念すら感じる殺害方法だ。


そんな事態にとある組織が動き出した。


???「フフフ、生徒会としてこの要件は看過出来ないわね」


???「会長、良いんですか勝手に調査して」


???「あら、当たり前じゃない。警察に任せっきりなんて私が許さない」


魔術学園フェストル生徒会 

学園は中等部・高等部さらに別の場所に大学まであるが、この中等部・高等部を仕切っているのが“生徒会”だ。

生徒会では風紀以外の実務的な業務を担当しており、このような事件に関与するのは異例のことである。


???「でも少し人員が必要ね、例えば~コンテストの優勝者に協力して貰うとか」


この学園は揺れている。

今日はもう少し頑張ります。

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