第38話: 否定の否定
『人間的価値或いは存在の否定』
2人は暗黒面へと誘われる。
パッ
「おっと? 結界内の2人が消えました! どういうことでしょうか?」
「初めて見る固有魔法ですね。“存在の否定”というのが非常に気になりますが」
ーーーーーー
2人は暗闇の世界にいた。
「よくきたなジェイド」
「どうなっているんだ」
「お前は元の世界から“拒絶”されたんだよ。お前という存在は世界から切り離され、次第に元の世界の人も“ジェイド”という存在を忘れていくだろうな」
「それでトーナメントに勝つ気なのか」
「あぁ、手段は選ばねぇんだわ。俺が生徒会長になるにはな」
「最後に教えといてやる。この魔法は、お前が出生した世界軸から切り離されたとき、元の世界からお前という存在を抹消するって魔法だ」
「さぁ お前はこの暗黒世界に“一生”閉じ込められて最悪な余生を過ごすんだな! ハハハハハ」
パシュン
元の世界にアレクが帰還する。
….フフフ 勝者は俺だ。
すると、とんでもないことが起こる。
「おぉ? 再び2人が結界内に戻ってきました!」
「何だったんでしょうね。結局」
ひどくアレクは驚いた
「な…なぜ お前がいる? 世界から拒絶されたはずじゃ…」
ジェイドは近付きながら言う
「俺は常にお前の上を行く、この世界から存在が否定されてもだ!」
アレクはあまりの覇気に腰を抜かす。
「ハハッ 嘘だよな? こんなはずないのにな?夢って言ってくれよ!」
「安心しろ。今日はヒドイ悪夢を見れるぞ」
「最後だ。どの魔法でやられたい?」
「こっちには『拒否』があるんだよ! まだまだ終わ…」
「お前 実は魔力尽きているだろ」
「え、」
「俺は人の魔力が見えるんでな」
「バケモノが….こうなったら 降さ….」
非道な行為をした後に降参するなど、ジェイドは許さない。
「もう手遅れだ!」
『虚無なる世界へ』
眩い光がアレクを包み込む、それは終わりを告げる魔法であった。
ドガーーーーーーン
アレク選手継続戦闘不可
「勝者! ジェイド・イプシム!!!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」」」」
たくさんの声援、そして拍手が鳴り響く。
「な、なんとコンテスト史上初のFクラスそして無属性魔術師の優勝です!」
「いやぁ…すごいとしか言いようがないですねこれ、まさか魔力が尽きるまで戦うとは思いませんでしたよ」
「ジェイド…マジでやってくれたな」
「スゴすぎて言葉に出来ませんよこれ」
もはやアズ先生は困惑している
「先生のしてのメンツが保てるか心配になってきたぞ」
「
「さぁ 優勝者のジェイド選手! 表彰台に上がっていただきます」
ダ、ダ、ダ、ダ
「ジェイド選手 改めておめでとうございます! 今の感想を教えてください!」
ジェイドは恥ずかしながらも答える。
「やれることをやったそれだけです」
「「「おぉぉぉぉぉ」」」
もはや何を言っても盛り上がる。そんな会場の雰囲気である。
「では、優勝者の特典として、少しした願いを叶えるというのがあるのはご存じですね。何を望みますか?」
会場はやがて静かになる。
「えぇと、食堂のメニューにギョウザが欲しいです」
「「「「……は?」」」」
「俺が負けたのもしかしてギョウザのせい?」
「天才って何考えてるか分かんねぇや」
「え、ええと本当にそれで良いんですね?」
「ええ、もちろんです」
「え、っとではそういうことで! 優勝者のジェイド選手に大きな拍手を!!」
パチパチパチパチパチパチ
パチパチパチパチパチパチ
最後は温かい雰囲気で終わる。
不満そうに見上げる1人を除いては。
「クソッ なんであいつは元の世界に戻って来れたんだよ。オカシイって絶対」
ふと、思い付く
「もしかして“この世界”の住人ではないのかあいつ?」
その事を知っているのはアレクしかいない。だが、アレクはその事を誰にも言わなかった….言えなかった。
何やら裏で動きがある
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「どうなっているんだ1年の学内コンテストは!」
「すいません、まさかあの無属性がこんなに活躍するなんて….」
「ふざけるな! 全国トップクラスの学園で無属性が活躍するなんてもってのほかだ!」
「もういい “アレ”を使うぞ」
「“アレ”ですか? でもこの学園に危険が…. 学長命令だぞ!さっさと用意しろ!」
「は、はい分かりました!」
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「さぁヒーローインタビューも終わりましたし、そろそろ解散にしたいと思います!」
「会場に来てくださった1年生とその先輩 先生方も本人は誠にありがとうございました!!」
こうしてコンテストは終わりを迎えたかに思えた。
ドドドドドドドドドドドド
轟音が会場に鳴り響く。
「うわ なんだこの音!」
「地震?」
会場は大きく揺れている。
窓の外にはバケモノが俺たちを睨みつけていた。
グワァァァッァア
「皆さん!会場の地下へ避難してください!」
アナウンスにより人が傾れ込む。
フェイズは忘れた頃にやってきた。
1話から少しずつ改訂しています。分かりづらい部分もあったと思うので、是非読み直してみてください。




