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第34話:風と氷と

 トーナメント初戦対決はついに折り返した。


「いよいよ私の出番のようね」


五回戦も終わり、メルスの番が回ってきた。


「次の対戦カードはこちらだ!」


六回戦 B:プレア・クァンタン VS F:メルス・ディナイト


「ここで、またまたFクラスの登場です! Fクラスは全員が本線に出場する素晴らしい活躍を見せていましたが、果たしてどうなるでしょうか!?」


「じゃ、ジェイドと同じ感じでやってやるわよ!」

意気込みをし、結界に入ってゆく。


実況席から声が聞こえる。

「今回のカードはどうでしょうか?」

「えぇBクラスとFクラスの対決ですが、勝負は分かりませんよ。ただ予選ではプレア選手は固有能力を見せていませんし、そこが気になりますね」


「関係ない。オレはやるだけだ」

マフラーをつけた長身の男がやってきた。


「あんたが対戦相手ね 手加減しないわよ!」


「さぁ準備はできたでしょうか?」


5


4


3


2


1


スタート!


「さっそくいくわよ」

[<|深淵に咲く氷花の希望≪アビス・ラスタング≫>]


たちまち氷の鎧が生成され、さながら氷の女王のようだ。


「こちらも」

[<悠久の風(エタニティウィンド)]


どこからもなく風が集まってゆく。

その風は、プレアに纏わりついた。


ブンブンブン


「私の風属性版ってところかしら」

「絶対勝つんだから!」


『クリスタルアインシュラッグ』


氷の剣をその手に握る。


「はぁぁぁぁ」


ガンッ  ガンッ


「ふっ そんなものか」

なんと剣を素手で受け止める。


「くっ 強いわね」


するとプレアは大きく手を挙げる。


『ジャンテムランス』

風が集まると、次第に槍が生成されていく。


「いくぞ」


ガンガンガン ダダダダ


「きゃっ」

激しい打ち合いにメルスはバランスを崩した。


「そこだ」


バリーーーン


氷の鎧が砕けた


「ゲホッ ゲホッ あんたやるわね」


「まだ終わってないぞ」


ガンガン   ガン


終わりの見えない戦闘、次第に体力は失われていく。


「<フォース>!」


メルスは敵を遠ざけるために爆風を起こす。


「オレは風使い そんな手が通じると思うなよ」


飛ばされたかと思えば、それを起点に加速し、接近する。


「捉えた」


バシ   パリーン


「きゃぁぁ」


氷の鎧はさらに砕ける。


ジェイドとナブラは見守るしかない。


「おい、ジェイド 言いにくいけどメルス…かなり激しく戦闘してるな」


「あぁ自分の格好に気付けていないか….」


激しい戦闘でメルスの服はボロボロだ。



くっ ペースは完全に相手が持っている 逆転の方法は….



「<グレス>!」


「何を、今さら下級魔法か」

氷の結晶を軽々と避ける。


「まだ終わってないわよ はぁぁぁ」


ガンガン ガンガン


メルスは果敢に攻める


「この勝負ならオレの方が強いぞ」


ガンガン ガンガン


ダン!


再びメルスはバランスを崩した。


「これでトドメだ!」

プレアは言う


「<アイススパイク>!」


ドン!


「グハッ」


プレアは倒れ込む


「くそっ先に魔法を詠唱していたのか?」


「まだいくわよ! はぁぁ」


ガンガン ガンガン


「<グレス>」


パリン パリン


「うわ  氷がっ」


次々とプレアは魔法を喰らう

メルスは高速詠唱を得意としており、先に詠唱を済ませておき、良いタイミングで発動する。



「<レイジア>」


プレアは加速し、メルスへ接近した。


「<アイススパイク>!」


「あっ」

魔法を外してしまう



「見逃さない!」

『ストームインパクト』


ドンッ   バーーーーーン


 強烈な一撃が入り、メルスは結界に勢いよく叩きつけられた


「………」



メルス選手戦闘不可



勝者 プレア・クァンタン!



「「「うぉぉぉぉ」」」


無情にもその結果が目に映る。たった1回のミス、それが敗因だ。



「ハァ ハァ いい戦いだったわ」


「こちらこそ….. 言いにくいんだが…. 服がな….」


プレアに言われ、はっと自分を見る



「きゃぁぁぁ 何これ!」

大事な部分は隠れているも、服はボロボロでとんでもない姿になっていた。


「ヤダヤダ ヤダヤダ モウイヤダーーーー」


 高速で更衣室にいくメルスは、誰の目も追いつけなかった。





R15タグをつけていないのであまり深い表現は出来ませんね。

次章から少しテイストを変えるのでR15タグが必要になるかもしれません。

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