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第33話: 電子の渦

トーナメント表は31話の後書きにて

 ジェイドは待機室へ戻る。

「ジェイドあんた何者?ちょっと強すぎよ!」

「ビックリしたぜ 力技も使えるなんてよ」


ジェイドは極めて冷静だ

「ただ勝てる方法を遂行しただけさ」


「おぉ、そうか…」


ジェイドの目はすでに次の試合へと向いていた。



「勝者 ナイズ・ヘクター!!」


 外ではすでに2回戦の勝者が決まっていた。

「次の相手はやつか」


昨日の試合では、固有魔法により一撃で相手を仕留めた極めて恐ろしい能力を持っている。

「今のうちに対策を進めておかないとな」


 昨日と同じく試合のテンポはかなり早い、1年生では、どれだけ強い魔法を使えたとしても、魔力の量が少なく短期決戦をするのが主流だ。そのため、ナイズのような一撃で決める魔法は有効だ。


続いて3戦目の戦いも終わりを迎える。


『世界の裏側より(ネザーストーム)』


ズドドドドドドド


「う、うわーーーーーー」



「勝者 ガウラベ・ジーウェン!!」



試合が進み、その時がやってくる。



「さぁ 次の試合いってみよう」


四回戦  F:ナブラ・ラシアン VS K:サインズ・べアル


「じゃ、行ってくるわ皆んな」

ナブラが軽快と待機室の外に出る。


「絶対勝ってくるのよ!」

「応援してるぞ」


ナブラの後ろ姿は輝いていた。



 「解説のバレルさん両選手どのように分析しますか?」

「えぇ まずナブラ選手は、物理攻撃だけで相手を倒しました。ですから魔法について情報がないのが怖いですね。

サインズ選手はとにかく強力な”固有魔法”が特徴ですね。選手全員固有魔法は強力なものが多いですが、その中でも強力ですね」


少し嫌な情報が流れる。だが、ナブラは本気だ。勝とうとしている。


「今回もやっちまおうかなサインズくんよ」


「よ..ゆ..う..は‥な‥い‥ぞ」

 深々とフードを被り、体はマントで覆われている。

不気味な予感が頭をよぎった。


「さぁ 試合を開始いたします!」


5


4


3


2


1


スタート!


「いくぜ<マジックソード>」

早速剣を生成する。


『失敗電子(バグ)』


「おっと なんだこれ」


 結界内が不安定化する。1歩前に歩いたと思えば後ろに進んでいた。

どうやら時空が歪んでいるらしい。


「なんかわかんねぇけど、ヤバイな」

「手探りで移動するぞ!」


 メチャクチャにナブラは移動する。だが、運良くサインズに接近することができた。

「おりゃ 捉えたぜ」


剣を振りかぶり、カスったが命中した。


「イテ…運のいいやつ….」

その瞬間固有魔法は解除される。


「なるほどな攻撃を喰らうと魔法が解けるのか」

「おりゃあ! まだいくぜ!」

剣を振りかぶるが


「<フォース>」

 爆風によりナブラは突き飛ばされる。


「うわっ お前普通の魔法も使うのかよ」


『捕捉虫(シーカー)』


小さな虫が次々と地面に解き放たれる。


>対象を補足<


ナブラへ無数の虫が駆け寄る。


「おっと気持ち悪りぃ」


ブンブン


 剣で追い払おうとするも直ぐに、ナブラの体に纏わりついた。


「くそっ どうなってんだこれ」


ナブラは既に詰んでいることに気が付かなかった。


『支配(ハック)』


バシュン!



「おっとナブラ選手!完全に魂が抜けているようです どうしたんでしょうか」

「“支配”されてますね完全に」



勝手にナブラの口が開けられる。



「こ… こ う さ ん」



「えぇっとこれは 規定により降参したということで」

「勝者 サインズ・べアル!!」


「「「ざわざわざわ」」」


「おい、これでいいのかよ」

「あれちょっと卑怯じゃない?」


会場中が騒めいている。

無理もない。一般的に言えば“禁じ手”とも言える戦法だ。だが、これは立派な“固有能力”認めるしかないのである。



しばらくして3人は外に一回出た




 「くそーーーーーーーー なんでこんな負け方しなきゃいけねぇんだよ!!!」

男が大声を出す。


「ナブラ、そんなに悲しまないでくれ これも経験だ」


「そうは言ってもよ 俺は俺が許せねぇ! 降参だけはしたくなかった」


「ナブラ…私がナブラの分まで頑張るから!」


「メ、メルスちゃん….頼んだぜ後は」

シクシクシクシク


 俺らは最大限にナブラのメンタルケアをする。


このトーナメントが簡単なものではないと再認識された試合であった。

すみませんがリアルの都合で今日の4話目と木、金はお休みさせていただきます。

土日でこの分を全て投稿したしますので、応援よろしくお願いします。

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