第28話: お昼休憩にて
試合が終わり、ナブラは勝ち誇った顔をしている。
「俺が上位15人のうちの1人だ。すげえだろ」
…明らかに調子に乗っている。
さっき保健室であれだけ絶叫を上げていたのに。
7回戦が終わり、お昼休憩になった。
「もう大丈夫なのかナブラ」
「あぁ根性よ根性、明日には治ってるって」
相変わらずの性格だ。
「なぁ、ジェイドの試合でいきなり光ってる剣が バンって出たけどあれ一体なんなんだ?」
「あれか、時間を止める固有魔法らしいな」
「えぇぇ! ジェイドお前そんなやべぇやつに勝っちまったのかよ!俺の勝利が霞んじまうぜ」
「そんなことは無いわ ジェイドもナブラも一生懸命頑張っていたわよ」
メルスがフォローを入れる。
「そ、そうかメルスちゃんに言われると照れるな ハッハッハ」
「ちょっとフォロー入れただけだし! 勘違いしないでよね」
「分かってるよ、慌てんな慌てんな」
「グヌヌヌ….」
勝手にこんなバトルはやめて欲しい所である。
♪ピンポンパンポン
校内放送が流れる。
「えーと午後のコンテストの件ですけど、Fクラスのルーナ・イリアスさんが、自転車での事故により出場できないとの連絡が入りました」
突然のことであった。
「残念だな、ルーナ」
「くそールーナと一緒に戦いたかったぜ」
「不戦勝になるのかしら」
そんな事を話していると続報が。
「ルーナさんからの要望でですね。同じくFクラスの“メルス・ディナイト”さんに出てもらいたいと言っておりまして」
「「「えっ!?」」」
3人の持っていた箸が落ちる。
「こちら側としても、ご本人の意見を尊重したいと考えておりまして。メルスさんには、出場を許可したいと思います」
これが召集令状というものなのか、いや本人に」とっては死刑宣告に近しいかもしれない。あまりの出来事にメルスは固まってしまった。
「え、え、え」
「私….?」
そのような時、クラスメイトがメルスに駆け寄ってくる。
「メルスちゃん聞いたよ! 頑張ってね!」
「大丈夫 あのナブラが勝てたんだぜ? 不可能はねぇって」
クラスメイトに励まされ、否定ムードは消滅してしまった。もう選択肢は”出場”しかないのかもしれない。
「あははははははは、私何か悪いことしたっけ?」
完全にネジがぶっ飛んでいる。この空間にいる誰しもが可笑しいことになっている。
「「「メルス! メルス! メルス! メルス!」」」
「あはははははははは」
その異様な光景は、何か心霊番組でも見ている気分だ。
冷静に考えると、本当に大丈夫なのだろうか。ただケガをしないことを祈るばかりである。
またまたギリギリですが3話目です。最近文字数が多いので、1話書くのに割と時間がかかります。




