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第27話: 岩より硬く

 3回戦を終え、流石のジェイドも疲れを見せる。

「骨が折れたな、さっきの試合は」


「お疲れさんジェイド、後は俺の試合でも見とけよ」

ナブラは笑顔で話す。


ルーナはまだ来ない。いつ出番が回ってきてもおかしくないだろう。

そんな事も知らず大会は進行する。


「今回も熱い試合ばかりで、焼けてしまいそうですね! でももっと熱くなっていきましょう!」

「続いては4回戦」


B:ウェンス・クオン VS C:ゴウズ・ラッツェン


試合は進む、正直なところルーナの状況が気になって試合観戦に集中できない。

1階の待機室にいる中、ナブラとの雑談で気を紛らわせる。

それを尻目に激闘を繰り広げる選手たち


「くらいなさい! <アイススパイク>」


「ぐあああああ」


「勝者 ウェンス・クオン!!」


次々と勝者が決まる。試合が進む中、その時が来た。


7回戦 E:ノイン・レイガー VS F:ナブラ・ラシアン


次はナブラの番だ。


「よっしゃ 勝ちに行ってくるぜ」

腕を捲り上げ、足早に結界に入る。


戦闘前でもナブラは積極的に話しかける。

「よぉ ノイン いい戦いにしようぜ」


「随分馴れ馴れしいやつだな 俺はお前に興味ねえんだ」


「なんだと! てめぇ」


少し、相性が悪いっぽい。


「双方とも落ち着いてください。始めますよ」


5


4


3


2


1


スタート!


「もうやってられっか!」『強靭なれ(ヘント) 』

ノインは早々に固有魔法を使ってくる。


ガシガシガシ


体に岩のようなものが張り付いていく。

やがて鎧へと姿を変えた。


「やるじゃねぇか岩野郎!」


「何が岩野郎だ! 今ブチのめしてやるからな!」


ナブラに殴りかかる。


「このっ このっ」


シュ シュ シュ シュ


「当てる気あんのかお前」


「くそ すばしっこいやつだな!」

攻撃を華麗にかわすナブラ。意外にもこういったインファイトは得意らしい。


「へへ 俺は武道を習ってたんだ。 そんな攻撃当たるかよ」

「スキアリ!」


ノインは腕を掴まれ、そのまま背負い投げを決められた。


ドンッ


「イテッ くそ、魔術師なら魔法で勝負しろよ!」


「それは お前の方だろうが!」



「もうゆるさねェからな <クワイア>」


ドドドドドド


結界内に地震が起こる。


「おっと、なんだこれ地震か?」


「お前とはちげぇんだよ、魔術師モドキが!いくぜ<チャージ>」

ノインの体が発光する。


「おりゃああああ」


物凄い勢いで突撃する。ナブラは反応できず、まともに食らってしまう。


ドーーーン


「イテテテ その鎧はそうやって使うのかよ」


「どうだ、目ぇ覚めたかテメェ」


「もうとっくに覚めてるっての <マジックソード>」

ナブラは剣を取り出す。


「最初から使えよ!」


「楽しみはあとに取っておくもんだろっ」

ナブラは手に力を込め、大きく前進する。


「こっちからもいくぜ 岩野郎!」


カンッ


「ありゃ?」


鎧により剣が跳ね返ってしまう。


「ハッハッハッハ お前(笑) お楽しみとか言っておいて(笑) そんなもんなのかよ(笑)」


「…….」

ナブラは黙り込んでしまう。先程の熱気はもうない。


「<チャージ>」


ドーーーン


抵抗もなく攻撃をくらうナブラ、完全に心が死んでいる


「お前、もうここで戦う資格はねぇよポンコツ。クラスのヤツも失望してると思うぜ」


「テメェ なんつった」


「は? 今頃クラスのヤツはお前を残念だと言ってるぜ」


ナブラは急に様相が変わる

「お前なぁ……」

「俺のクラスメイトが! そんなこと言うわけねぇだろうが!!」


すると、その気持ちに応えるようにマジックソードが輝き始める。


「キレた俺は怖えぞ クソ野郎!」

会場さえ包みそうな程のオーラが出ているようだ。

ノインは困惑している。


「なんか変なスイッチ押しちまったようだな。でももう一回ダウンさせてやるよ」


「勝負だクソ野郎!」


「望むところだ!」


岩の拳、そして魔法の剣がぶつかり合う。


キーーーーーーーーン


ぶつかり合うと強烈な閃光が飛び出した。


バリーーーーーン


「なん…..だと?  ガハッ」


強靭な岩の鎧は壊れ、地面に叩きつけられる。

終末はあっという間だった。



「勝者  ナブラ・ラシアン!!」


パチパチパチパチ


歓声と共に大きな拍手が送られる。


「お、俺勝ったのか? 本当に?….ハハ」


バタン!


その場に倒れ込む。


「おい大丈夫か、ナブラ!」


「ちょっと気が抜けちまっただけだ」


衝撃的な様子はジェイドの目にも写る。


「よくやったな!ナブラ」


「言っただろ?勝ちに行くってな」


格好つけた言葉を放ち、保健室へ運ばれた。


「くっそぉ! 次は負けねぇからな!」

敗者が咆哮する。


実は似たもの同士だったりして?

旅行とか行きたいですよね。離島とか行って特別な体験をしてみたいです。

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