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第24話: 機械少年と看護少女

 衝撃的な1回戦が終わり、俺らは呆然としていた。


「おい、あんなやつばかりなのか?ジェイド」


「そう思いたくないな、今日が命日になる可能性さえある」


「死にたくねぇよ 俺!!」


 もうお通夜のテンションだ。希望を持っていたあのときのことは、すっかりと忘れてしまった。


「さぁさぁ盛り上がってまいりました! 次の試合いってみましょう!」


2回戦 K(工学科):トール・オーミック VS I(衛生科):アリア・ヘイソン


「ここで専攻科同士の対決です! 特色のある能力に注目です!」



工学科というだけあって、何やら重そうな機械を背負って登場した。


「へへ、今日のために特注でカスタムしてもらったぜ」


そこに対するは、清潔感がありながら装甲を装着しているナースのような格好の女子生徒が登場する。


「衛生科だからってバカにしてたら痛い目みますよ」

バトルナースさながらの格好に会場は盛り上がる。


だがトールは強気だ。

「中々いい鎧付けてんじゃねぇか、まぁ俺がぶち壊すがな」


「壊れるのはあなたのメンタルの方かもしれないですね」



「挨拶は済ませたそうだし始めますよ!」


5


4


3


2


1


スタート!



ブオーーーーーーン


トールの背負った機械が起動した。


「いくぞ、愛しき魔力増幅発射装置”XO-P”!」


 機械には大きな発車口が付いており、青色に輝いている。


「悠長に待っている時間はありませんよ<トキソン>」


針のようなモノをトールに向かって投げる。


「おっと何だそれ イテッ」


多数投げたうちの1つが、トールに命中した。


「魔力生成機構に作用する微毒性の物質です。これで時間が経つごとに体力が次第に失われることでしょう」


「つまり短期決戦に持ち込めばいいってことだな」


いくぜ『連鎖する雷光(チェーンライグ)』


機械に自身の放った魔法を入れると、機械は金色に輝き出す。


「固有魔法<チェーンライグ>を強化」

そう機械が言うと、発射口が輝き出す。


「さっきみたいに一発で決めてやる」

「発射ーーーーーー」



ドドドドドドド


マシンガンのように放たれる電気弾 それは結界に当たると跳弾し、全方位からアリアを襲う。


「こうなったら」

そう言うと自身に針を刺す。

すると、超高速で動き、弾を軽々と避けていく。


「なんかへんなもの使いやがったな」


弾が消え、アリアもスピードが元に戻る。


「この針には、体感時間を低下させる効果と、自身のスピードを上げる効果があります。まだいきますよ」


「こちらこそ!」


「<ゼイラ>!」

「<アシッドロアー>]」


機械に入った魔法は、発射され巨大な電気の膜を生成した。


一方アリアの放った魔法は、強力な酸を振り撒く。


「この膜は、ある程度の魔法なら、強力な電気の力で無力化することができるのさ」


「防御にも使えますのね その機械」

アリアは急速にトールに接近するも、その膜によって引かざるを得ない。


するとトールが機械の、あるスイッチを押す。

「さぁXO-Pの真骨頂! ソードモードに変形!」


カチャカチャカチャ


次々と機械の内部が動きだし、あっという間に大きな剣となる。


大きく振りかぶり、アリアへ突撃する。

「くらえ!」


振られた剣がアリアに命中した。


ドン!! 



「ウッ ゲホ  ゲホ」


あまりの勢いに、結界にブチ当る。


「くっ これはマズイわね」


「へ、かなりキタようだな」

「さぁこれでトドメだ! ハンマーモードに変形!」


再び機械が動き出す。

さらに先ほど溜めておいた電気が、そのハンマーに宿る。


「いくぜ XO-P !ライトニングクラッシュ!!」


「くっ」

強烈な一撃を食らい、その場から動けなくなっていた。


パスッ


「おりゃあああ!!」



ドーーーーーーン


結界が破れそうなほどの一撃が打ち込まれる。


「何!?」


狙っていたはずのアリアがそこにはいない。いやむしろ自らの真下に放っていたのである。


「あら お困りのようね」


「お前、一体何をした!?」


「あなたが技を放つ前に、この針を打ち込んでいましたの」


スッと立ち上がり、その手には輝くハリを持っていた。


「これは短時間幻覚を見せる効果がある針よ」

「つまり、今まであなたが見ていた私はただの幻影だったってこと」



「なるほどな まだま… ガハッ」

突然、地面に倒れ込む。


「くっ動けない」


「毒が体に回ってきたようね」

試合の序盤に打ち込まれた毒が、ここで体を蝕んでくる。

何も動けず、倒れ込んでいるときにアリアが近づいてくる。


「さぁ 次はどんな針を打ち込もうかしら? 麻痺?激痛?それとも死?」


「わぁぁ 分かったよ勘弁してくれ! 降参だ降参!」



「勝者 アリア・ヘイソン!」


「「「うぉぉぉぉ」」」

会場は再び歓声に包まれる。


「やべぇ 固有魔法なしであれかよ」

「俺も診てくれねぇかな グヘヘへ」

少し危なそうな人もいる….


マッドナースさながらの戦いに俺たちは圧倒された。


「おいジェイド、衛生科も結構やるもんだな」


「あぁ 専攻科となると色々なことをしてくるから見ていて楽しいな」


「そうだな、でも対決することはゴメンだぜ」


次々と敗退していく、だがコンテストは始まったばかりだ。




バトルシーンが1番書いていて楽しいですね。

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