第23話: コンテストはやがて始まる
その時が来た。いつものホームルームには少しの緊張感が漂う。
「今日はいよいよコンテスト当日だな、期待しているぞ」
「楽しみだな本番! なぁジェイド」
ナブラが肩を叩き、笑顔で言ってくる。
「あぁ 全力を尽くすよ…それとルーナはまだ来てないのか?」
教室にルーナの姿はない。昨日あれだけ遅刻しないって言っておきながら、遅刻するのか….
「心配だな、事故でも巻き込まれたんじゃねぇの」
ナブラのその言葉に、一瞬ジェイドの脳裏には悪い予感が走るが、気のせいだと思い込む。
「ルーナが遅刻するのは予想外だが、まぁ大丈夫だろ」
相変わらず適当言う担任だ。
「ちなみに本番は、フィールドが結界で覆われているから、前みたいに失格とかないぞ」
「ジェイド、ナブラ 応援してるぜ」
「このクラスの底力見せてやりましょう!」
クラスの温かい言葉が身に染みる。これは、自分だけの戦いではない。クラスの威信をかけた勝負なのだ。
「集合場所は第一体育館。選手は1階に待機して、それ以外の俺らは2階、3階から勝負を見届けることになるな」
第一体育館はとにかくメチャクチャでかい。体育館というよりも、簡易的なスタジアムのような作りになっている。
大会をするにはもってこいの場所だ。
「そろそろ移動するぞ」
俺たちは今日、自分の強さを示せるだろうか。
….
「さぁ、皆さんお静かに!そろそろ開会式を始めますよ!」
放送が流れる。
一学年だけで行うとはいえ、約300人の生徒がいる。会場はわいわいと盛り上がりを見せていた。
「はいはい、静かに 選手が入場しますよ!」
会場の期待は、最高潮を見せている。
「選手入場!」
盛大な音楽ともにクラスのプラカードを掲げた者が入場する。
「まずは、精鋭部隊登場だ!Aクラス!」
会場のボルテージが上がる。
「ブチかませよAクラス!」
「キャーーッ 素敵!」
Fの物がコソコソと話している。
「どうやら容姿まで人気らしいな。Aクラスの連中」
「ちょっと….Aクラスのことバカにしたら何されるか分かんねぇよ」
クラス紹介もうちの番が回ってきた。
「では、こちらがFクラスです!」
そういわれ入ると、周りの視線は冷ややかなものだった。
「あぁ、あれが噂の”F”」
「なんか2人しかいなくね」
明らかに会場が冷えているので、微妙な気分だが気持ちまで下げてはいけないと、締め直す。
「さぁさぁ この30人の中で誰が勝利を掴むのか! 予想してみてくださいね」
どうやらアンケートをやっているらしい。
魔術があるとはいえ、魔力を使わない電子デバイスは、我々の生活に欠かせない物だ。
さっと皆が答えると早速、結果が出たらしい。
「えぇと、回答数は220くらいですかね。優勝予想はこちらだ!」
1位 Aクラス: アレク・ヘクタルナイツ 107票
2位 A :アーテン・マティック 36票
3位 A :ナイズ・ヘクター 32票
「って感じですねー 1位が圧倒的得票数ですよ!」
予想はAクラスで溢れていた。
「さぁ1回戦の結果で、トーナメントの相手が決まりますからね!ここで負ければ敗退ですよ」
「早速1回戦いきましょうか!」
モニターに対戦選手が映し出される。
1回戦 A:ナイズ・ヘクター VS D:ヴェイロン・アイズ
「おお! 早くも優勝候補の登場だ! 必見ですよ皆さん」
「Aクラスの戦い方、気になるな」
「どんな手を使うんだろうか」
再びざわめく会場。
「選手は結界の中へお入りください」
….
「フフ、Dクラスをなめるんじゃねぇぞ優等生さんよ」
「ワタクシは、ジツリョクをシメスダケ」
選手の用意は整ったようだ。
「それでは始めていきましょう」
「アナウンスを流しますね」
試合開始まで
5
4
3
2
1
スタート
「こっちからいかせてもらうぜ<ボア>」
闇の波動が自在に動き回る。
「ソンナ手はキカナイ」
なんと素手で魔法を受け止めてしまった。
「このバケモノがよ」
これがこの学園の精鋭だと、再認識させられる。
「コチラのバンだ」
『全てを破壊せし者よ』
バーーーーーーーーン
「手から強烈な波動を放ち、たちまち爆発した。
結界内は爆発の煙で、何も見えない。
「おおっと これはどうなんでしょうか」
やがて煙は晴れ、驚きの結果が見える。
「ぐはっ」
プスプスプス
「ワタクシのカチのようダナ」
ヴェイロンは意識はあるが、とても戦える状態ではないだろう。
「わりぃ 降参だ」
「勝者 ナイズ・ヘクター!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉ」」」」
一撃で仕留めてしまった。とんでもない固有魔法だ。
会場は盛り上がってはいるものの、俺たちには恐怖にしか写らなかった。
「ハッハッハッ ハカシしてヤッタゼ」
「さぁ 初戦からとんでもない勝負になりました!!」
勝つか負けるかより、俺たちの命が心底心配である。
昨日は、100PV越えで驚きました。もっとクオリティを高めていきますので、応援よろしくお願いします。




