第17話: 学内コンテストに向けて
入学してからというもの、色々なことがあった。そして、クラスの中にあった緊張感もなくなり、和気あいあいとした雰囲気に染まってきた。
ルーナが元気に登校してくる。
「ジェイド、メルスおはよー」
いつもの光景だ。日常こそが一番大事だと認識させてくれる。
「ルーナ 今日はご飯どのくらい食べたの?」
「ん~ ご飯5杯と~ 目玉焼きも3回おかわりして~」
「もうあんたがどれだけヤバいか分かったわよ!」
相変わらずの食欲に呆れる2人であった。
「そういえば、最近ルーナは自信を持って魔法を使えている気がするわ」
ルーナは最初、実習の前に物凄く心配するほど、臆病であったが次第にそのようなことも少なくなってきた。
「うん、最初の実習のときのが大きいかな、こんな自分でも価値があるんだって初めて感じたんだ」
「いいこと言うな ルーナ」
「ははっ 照れるなぁ でもまだまだ頑張るよ」
学習を通してこのように人間的に成長できるのは、学園として至上の喜びだ。
これはルーナだけではないだろう。たくさんの卒業生が活躍しているのは、こうしたものもあるのかもしれない。
いつもの教室、そしていつものアズ先生。「そーいえば学内コンテストの知らせが来てるぞ」
「学内コンテストってなんですか?」
「1年だから知らないのも当然か、簡単に言うとトーナメント形式で対決して、優勝したやつには可能な限りで願いを叶えることができる魔法のような大会だ!...ちぇ シャレが通じねぇのかよ」
この先生のジョークは少々分かりずらい。
「まぁいい 一クラスに3名まで出場できるぞ、Aクラスは5人だが」
「先生、対決って何をするんですか?」
「よく聞いてくれたな もちろん殴り合いだ!」
クラスが一瞬凍り付く。
「いや、あながち間違いじゃなくてだな、対戦相手が戦闘不能になるか、降参するまで魔法なんなりで戦うってやつだ。初代から続いている伝統的なコンテストだぞ」
クラスはざわめく
「えぇ、なんか怖いよ ケガなんかしたらイヤだよ」
「まぁ やんちゃな人がやるだろうし関係ないわよ」
「じゃあ希望とるぞ やりたいやつ手を挙げろ」
シーーーーーーーン
素晴らしい静寂、誰かがやるだろう、皆そう思った、思ってしまった。
「...魔術師としてどうなんだよお前ら、少し根性見せろよ...」
「もういいやジェイドお前には出場してもらうぜ」
死刑宣告である。一番やりたくないタイプのやつだ。前少し出しゃばったらガラの悪い人に目を付けられたはずなのに、またこのようなことをやるのは抵抗がある。
「拒否権はねぇぞ、お前この前の測定1位だったし、クラスとしてできるだけいい結果を残したいだろ」
蓋は閉じられた。
「頑張ってねジェイド!」
「応援してるぜ優等生!!」
過剰な期待を寄せるクラスメイト。これは期待を背負わせて自分の出場を回避しようとしてるのではないか?..
「ほかの2人はどうだ 出るのはタダで、優勝すれば1年間食堂タダみたいなこともできるんだぞ」
ルーナが反応する。
「じゃ、じゃあ出ようかな」
「「「えぇぇぇぇぇぇ」」」
クラスが驚きの声で溢れかえる。
「お前正気かよ 確かに測定はよかったけど」
「自分の命と引き換えに食欲をとるのかよ」
ルーナは自信満々に
「食堂がタダになるかもしれないんだよ?出るしかないじゃん」
呆れるほどの食欲、それがもはやルーナの強みなのかもしれない。
そんな中
「じゃあ俺も出るぜ!」
お調子者のナブラだ。
「俺こういうのめっちゃワクワクすんだよ、さっきは謙遜してたけどもう我慢できねぇや☆」
「ん~ほかにいないなら決定するぞ....いないみたいだし決定な」
どうやらFクラスは狂人軍団で打線を組みそうだ。だが、楽しいメンバーでこちらも頑張れそうである。
「ちなみに、過去に少しの死者と多くの重症者が出てるから気を付けるんだぞ」
やはり最低だうちの担任は、先に言うことだろうと頭を悩ませる。
「コンテストは2週間後だ、今のうちに鍛えておけばケガも軽く済むかもな」
もはやここまでくれば、目標は優勝だ、妥協などしない。
前回、打ち切り漫画の最終回みたいな最後でしたが、なろうに打ち切りはないはずなので続きます。




