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第16話: 未来を救うために

「ジェ ジェイド そ、その昨日はアリガト..」


「友達を救うのは当然のことだ、昨日はよく頑張ったな」


「え、ええと 次は私が救うから!!」

赤面し、その場から去っていく。ジェイドは頭に?を浮かべ、去るのを見届けるしかなかった。


メルスは錯乱する。

なんか、ジェイドを見るだけでドキドキするトイウカナンダロウ...

はぁ 疲れているのかな私。



「今日は我々人類の敵であるフェイズについて学ぶぞ」

授業が始まる。


「フェイズというのは、約700年前に突如として現れた謎の生命体だ。最初の大規模な襲撃により我々の前の文明は壊滅し、そのほとんどが今はロストテクノロジーとなっている」


「そこで、その襲撃を食い止めたのがこの学園を創設した師フェストル卿だ。それまで科学技術を崇拝していた人類だったが、フェストル卿がそれまで禁忌とされていた魔術を解放し撃退したというわけだ。1人1人に固有魔法があるのは、このおかげなんだぞ」


「せんせー フェイズの目的って何なんですか?」


「今のところまったく分からない。だが、人類のような知能が高い生物を襲う習性があってな、だから当分は人類の殲滅だろうな。やつらも知能があるのかもしれん」


ジェイドは追憶する。あの日のことを。

「うわー-- なんだこいつら」

空は消え、一面は怪物どもで埋め尽くされている。

人類は怪物の供物となり下がり、うめき声と叫び声が残響する。天国などなかった。


「ジェイド、早く地下に!」

子供を抱え走る女性、宝物を守り抜くように地下の隅で抱える。

「ここまでくれば とりあえず大丈夫だと思う」

ある研究室の地下に逃げ込むことができた。

「おかあさん なんで泣いてるの?」


「よかった...よかった...あなたが無事で」

安堵のあまり涙が出てしまう。しかし、安心している場合ではなかった。


バリーーーン ドン ドン ズドン


地上の方で爆音が聞こえる。すると

「ピッーピッーー- こ...ち..ら司..令部」

ノイズでよく聞こえない。

「緊きゅ....フェイズ...により..地上..か...上...壊滅...」

事態は深刻だ。より深い地下に避難しなければいけない。


ブーーーーブーーーー 避難してください 避難してください


アラームが鳴り響く


「地下の最下層部へ行きましょう!」

とにかく深い場所へ

エレベーターは使えない。深く深くどこまで続くの分からない階段を下る。

「ジェイド、おかあさんに<レイズ>を!」

「わ、わかった<レイズ>」

ジェイドは幼いながらも大抵の魔法が使える神童だ。無属性魔法を得意とし、世界中の研究者が期待する一流の魔術師でもあった。

高速で階段を下る。そしてついに地下の果てにたどり着く。


「こ、ここはどこ」

あたりはぼやけた蛍光灯の光が、かすかに扉を照らしていた。


ガチャン


扉を開けるとそこには研究者が集まっていた。


「おぉジェイド君とお母さまではありませんか」


「ご無沙汰しております」


「いえいえ、ジェイド君が無事でよかったよ。何しろ未来の星だからね」

つかの間の休息。かなりの深さまで来た。これでしばらくは来れないだろう。

ジェイドの母は何かに気づく。

「こ、これは」

そこにあったのは巨大な装置。輪の中には不気味な色を発している膜が広がっている。


「なんですかこれは」

研究施設の幹部は答える。

「これは簡単に言うとタイムマシンです。かといっても好きな時間に飛ぶことはできません。ただ過去に行くことができることは確かです」


「そ、それで過去に戻ってこの状況を救うことは...」

幹部は話しに割り込み

「私たちもそうしたいのですが、厄介な点がありまして...」

話しを続ける。

「人には”運命改変度”我々はDMと呼んでおりますが、人によって0~1の数字で表され、その値が少なく見積もっても0.8以上でないと過去に飛んだ瞬間人格が壊れ、すぐに死に至ります」


「では、0.8以上の人を送れば」


「中々いない...というより見たことがないのですよ、100万人以上検査しても」

「ですから、あくまで計算上...正直いたとしても本当に過去に行けるかは運次第でしょう」


「一か八かでここにいる人を検査しましょう」


...


「ファン ファン ファン エマー..ジェン..シー エマージェンシー

フェイ...ズ...が..地...に...侵.....入....しま..した もう..一度......」


事態は最悪を辿る。想像以上の侵攻スピードである。

「皆さま、冷静になって聞いてほしい」


「ジェイド君に0.99と極めて高いDM つまりタイムトラベルが可能な水準に達しています」


すぐ真上の方で轟音が鳴り響く、迷う時間はない。

「ジェイド君、君に我々の世界を任せた」


母親も続き

「ジェイド あなたはどんなことがあっても進むのよ、お母さん未来から見守っているからね」


「幹部!早くしないとこちらに侵入するのも時間の問題です!!」


「おかあさん...僕 一人で行くの...」


「大丈夫よジェイド...あなたならできるわ」

「諦めない心ほど強いものはないもの」

最後は笑みで見送る。


「転送します!」


D/*+-/:}+;.-{;[.,:<{,-,+;;+_];/.:>*


謎の言葉を聞いた後、俺は過去へ吸い込まれた。


未来を救うために。

1話の分量ではないですねこれ

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