第13話: 訪れし最悪
前のフェイズの襲撃から、また気を入れなおした。いつ、どこで襲われるのか分からない。そのような物騒な世界だが、抗うしか方法はない。
そんなことを考えながら1人で登校していた。
「よぉよぉ そこのFクラスのやつ」
ガラの悪い3人組がこちらへ迫ってくる。
「なんでしょうか」
「君がジェイドくんだっけ? 最近調子乗ってるらしいじゃん」
「ぜひとも面を見たくてねぇ~」
何があったのかは知らないが、高圧的に接してくる。
「ジェイド君みたいなやつ見てるとねぇ」
ブンッ
大柄の男が、突然拳を振ってきた。ジェイドは軽々とよけたものの、この状況に戦慄する。
「それ以上やるなら、こちらも反撃するぞ」
ジェイドは構える。
「まぁまぁ慌てんなよ ただのシャレだよ」
とっさに態度を変えてくる。
「俺は、Cクラスのモルダンっていうんだ 覚えておくんだな」
他の細身の男と女は、名も名乗らずにモルダンについていった。
「朝からなんなんだあいつら」
登校すると、何か異変を感じる。ルーナが1人で震えている。
「おはようルーナ 体調でも悪いのか? 保健室なら..」
「あ、ジェイドおはよ...実はね」
ルーナが重い口調で、白い手紙をこちらへ渡す。
何か書いてある。
[ジェイド
お前と、仲良くしているメルスって女は俺たちが預かっている。もちろん教師にバラしたらこの女がどうなるか分かってるな?
今日の放課後 森にある広場へ来い]
とんでもない事態である。何も危害は加えていないはずだが、”調子に乗っている”そのことだけでこのようなことになってしまった。
2人は小声で話す。
「なぜ こんなことになったんだ」
「僕には分からないよ ただ女の子が僕に手紙を渡してきたから、ラブレターかなと開けて見たらこの通りさ」
事態は深刻だ。いますぐ行動したいところだが、指示に従わなかった場合メルスに危険が及ぶかもしれない。ただ冷静になるしかなかった。
「出席とるぞー 1番イカナー.......」
「27番 メルス..あれ いないのか」
アズ先生はもの珍しそうに出席簿を見つめる。
「何も連絡はなかったんだがなー 優等生っぽい感じだったのだが...まぁいっか 28番~....」
ジェイドは錯綜していた。どうしたら安全にメルスの事を助ける事ができるか。その事で頭がいっぱいであった。
そのような状態から授業が進んでいく。
「じゃあジェイド君! この問題解いてくれるかな?」
数学のおじいちゃん教師が黒板を指差す。
「はい、分かりました」
カッカッカッ
「正解だジェイド君 君の数学力は素晴らしいね。実は簡単そうに見えて入試レベルの問題だったんだよ」
ジェイドは黄昏ていながらも難しい問題を一目で看破した。
「危なかったな….でもメルスのことが心配だ」
その事を反省しながらも考える事をやめなかった。
そして昼休みとなった。
ジェイドとルーナは誰も使っていない物置に入っていった。
「じゃあ作戦会議でもしようか」
ジェイドはそこにある段ボールを椅子がわりに座った。
「う~ん 不良に脅されたりした事ないから分かんないよ…」
「俺も経験がないからな….困ったものだ」
計画は困難を極める。不良がどのような状態でメルスを捕らえているのか。果たして今も無事なのだろうか、ジェイドたちには分からない。ただただ不安な時間が過ぎていった。
キーンコーンカーンコーン
昼休みが終わりを告げる。ジェイドはまともな作戦も練っていないまま休憩を終えることとなった。
「もうやるしかない。俺一人で行く」
「危険すぎるよジェイド….今からでもこっそり先生に言えば」
「それで作戦がバレたら水の泡だ。救出作戦に変な乱数を加えたくないものでな」
「そ、そうかもしれないけど…分かった。現地には行けないけど応援してるよ!」
「あぁ必ずメルスを取り戻す」
決意を胸に午後の授業へ二人は向かった。
本当にギリギリ3話目です。明日の朝の分まで書かなければいけないので適度にやります。




