第12話: 真夜中の戦闘
「今日はこの辺で授業終わるぞー」
この振り回されっぱなしの授業にも慣れ、もはや生活の一部になっていた。最初はどうなるか不安だったが、1から魔術を教えてもらえ、魔法の練度も皆徐々に上がりつつある。
「ジェイド 一緒に帰らない?」
「あぁいいとも」
平和な日常が続く。入学式のころから目立つようなフェイズの襲撃はない。
「ただいま...」
今日も孤独の時間が来てしまう。この学園の生徒は元から一人暮らしが多い、故郷を離れ、初めての生活は苦労が多い。
ジェイドの部屋は時計まみれだ。まだあの時の心の傷が残り、故郷に取り残されたままであった。そのため、ありったけの時計を置き、失われた時間を紛らわせている。
「それでも強く生きなければ」
決意を持ち床に就く。
ファンファンファンファン
警報が町中に響き渡る。
「フェイズの反応あり、住民は地下へ避難してください」
戻ってほしくなかった騒がしさが、戻ってきてしまった。
何も言わずフェイズの方へ向かう。あまりに高すぎる正義感と過去のトラウマで、地下に行くことは許されなかった。
「軟体動物型フェイズか、今行くぞ」
タコの形をしたフェイズは、町中の人を襲い、すでに死者が出ているほど状況は悪化していた。
「ママー どこにいるのー 助けて!!」
逃げ遅れた小さな子供を、フェイズの目は捉えた。
「防衛魔法<ペクト>」
巨大なバリアが子供を覆う、フェイズの大きな打撃を吸収した。
「今は人名救助が先か」
子供をシェルターに送り、お礼も言わせず次の地点へ向かうジェイド。こうしたジェイドの活躍もあってか、サイズのわりに被害は最小限に抑えることができた。
翌日
「お前、昨日人を救ったらしいな」
「いえいえ、当然のことをしただけです」
「今回はお前もケガなく済んだみたいだが...あまり使命感を感じすぎないことだな。
あ、そういえば感謝状がお前宛に届いているぞ、また受け取っとけよ」
思ったより冷たい反応で少し驚いたが、それ以上にまたフェイズへの復讐心に熱が入った。
その頃、不穏な視線がジェイドのクラスに向けられていた。
「またFのやつが調子に乗りやがって」
「生意気なやつはシバき倒すのが流儀よ」
「フフフ、壊したいわ」
影は遠くへ
3話目を投稿できるか少し怪しいですが頑張ります。




