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彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

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紫虚彩との戦闘・第一段階

紫の泉の奥で、

“空白の人影”——紫虚彩が完全に形を成した。


輪郭は淡い紫。

中身は完全な“無”。

胸の中心には、

魂を空洞化する黒い穴が脈打っている。


どくん。

どくん。


彩の胸の紋が強く反応する。


ユナが彩の手を握る。


「彩……

 紫虚彩は……

 きみの魂の“欠けた部分”を映してる……

 だから……

 きみに一番強く反応するんだ……」


彩は静かに頷いた。


「……分かってる。

 でも……逃げない。

 私の魂を……奪わせない。」


セレスが青い糸を伸ばし、

紫虚彩の脈を読み取る。


「彩さん……

 紫虚彩は《魂脈虚彩》……

 魂の泉の核を蝕む存在です。

 攻撃は……心ではなく“存在理由”に触れます……

 覚悟を……」


レイアが剣を構える。


「どんな影でも、俺たちが支える。」


ミュレが震えながらも前に出る。


「彩ちゃん……

 絶対に一人にならないで……!」


紫虚彩の攻撃①:魂の囁き《魂脈囁》


紫虚彩がゆっくりと手を伸ばす。


その指先は、

光でも影でもない。

ただ“魂の深層”。


触れられる前に——

囁きが彩の心に流れ込む。


——あなたは誰?

——あなたは何者?

——あなたの魂はどこにある?


彩の胸が強く痛む。


「……っ……

 この声……

 私の……奥に触れてくる……!」


ユナが叫ぶ。


「彩!!

 紫虚彩の囁きは《魂脈囁》!!

 魂の“存在理由”を揺らす力だよ!!

 聞いちゃだめ!!」


セレスが震える声で告げる。


「彩さん……

 紫虚彩はあなたの魂の“欠損”を刺激しています……

 これは……他の虚彩とは次元が違います……!」


彩は胸元を押さえた。


どくん。

どくん。


「……私は……

 私の魂を……見失わない……!」


紫虚彩の攻撃②:魂の裂け目《魂脈裂》


紫虚彩の指先が彩の胸元へ触れた瞬間——

世界が揺れた。


光も影も消え、

ただ“紫の深層”だけが残る。


彩の身体が震える。


「……っ!!

 胸の奥が……裂ける……!」


レイアが叫ぶ。


「彩!!

 影の攻撃じゃない!!

 魂に直接来てる!!

 避けろ!!」


セレスが説明する。


「これは《魂脈裂》……

 魂の奥にある“傷”を刺激する攻撃です……

 彩さんが抱えている痛みが……

 紫虚彩の力になっています……!」


ミュレが涙目になる。


「彩ちゃん……

 痛いの……やだよ……!」


ユナが彩を抱き寄せる。


「彩!!

 ぼくがいる!!

 きみは一人じゃない!!」


紫虚彩は静かに囁く。


——一人じゃない?

——それは弱さの証。

——あなたは誰も守れない。


彩の胸がさらに痛む。


彩の反撃:魂の光《彩脈魂光》


彩は震えながらも、

紫虚彩の手をそっと押し返した。


「……私は……

 弱いところもある……

 迷うところもある……

 でも……それが私の“魂”なんだ!!」


胸元の紋が強く輝き、

ラベンダーの光が紫に染まり、

深い深い光となって溢れ出す。


「——《彩脈魂光》!!」


光が紫虚彩を包む。


紫虚彩は初めて後退した。


ユナが息を呑む。


「彩……

 きみの光……

 魂の色になってる……!」


セレスが涙をこぼす。


「彩さん……

 あなたは……

 魂の泉に選ばれています……

 この光は……

 紫虚彩を浄化する光……!」


紫虚彩は揺れながら囁く。


——それでも……

——あなたは……

——魂の欠損を抱えている。


彩は静かに頷いた。


「うん。

 欠けてるところはある。

 でも……

 欠けてるからこそ、光を求めるんだよ!!」


紫虚彩が揺れ、

世界が震える。


——紫虚彩との戦闘は、まだ始まったばかり。

次の瞬間、紫虚彩は“第二形態”へ移行する。



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