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彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

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光喰いの影・本性

光喰いの影は、

レイアの斬撃を受けても形を保ち、

ゆっくりと“空白の輪郭”を揺らした。


まるで——

斬られたことすら理解していないように。


ミュレが震える。


「彩ちゃん……

 あれ……“痛み”を感じてない……

 光がないから……

 存在の輪郭が曖昧なんだよ……!」


セレスが青い糸を伸ばし、

影の内部を探る。


「……これは……

 虚彩の眷属の中でも異質……

 “存在の核”が……見えません……

 まるで……空洞……!」


レイアが剣を構え直す。


「つまり……

 どこを斬っても効かないってことか。」


彩は胸元の紋を握りしめた。


どくん。

どくん。


「……違う。

 “光”を奪われる前に……

 核を見つけなきゃ……!」


---


光喰いの影の能力③:光消失《光脈断ち》


影がゆっくりと腕を伸ばす。


その瞬間——

周囲の光が一斉に消えた。


木々の影が伸び、

空気が冷たく沈む。


ユナが悲鳴を上げる。


「やめて……!

 ぼくの光……また……!」


影の囁きが響く。


——光は脆い。

——勇気は幻。

——希望は消える。


ユナの胸元の光が弱まり、

膝が崩れそうになる。


彩はユナを抱き寄せた。


「ユナ!!

 しっかりして!!

 あなたの光は……消えない!!」


セレスが叫ぶ。


「彩さん!!

 これは《光脈断ち》!!

 光の流れそのものを断つ力です!!

 ユナさんが一番危険です!!」


レイアが影に斬りかかる。


「ユナに触れさせるな!!」


だが剣は影をすり抜けた。


レイアが目を見開く。


「……斬れない……!?

 実体が……ない……!」


---


光喰いの影の能力④:心光侵食《勇気喰い》


影がユナの胸元に触れようとする。


ユナの瞳が揺れ、

声が震える。


「……やだ……

 また……

 ぼくの勇気が……!」


影の囁きがユナの心に流れ込む。


——勇気は弱い。

——光は消える。

——お前は無力。


ユナの呼吸が乱れ、

胸元の光が消えかける。


彩は叫んだ。


「ユナ!!

 あなたは無力なんかじゃない!!

 あなたの光は……私が守る!!」


彩の胸元が輝き、

ラベンダーと黄色の光が溢れた。


「——《彩脈癒光》!!」


光がユナを包み、

影の囁きを押し返す。


ユナの瞳に光が戻る。


「……彩……

 きみの光……

 暖かい……!」


---


光喰いの影、本性を現す


影がゆっくりと形を変え始めた。


輪郭が歪み、

空白が広がり、

中心に“黒い穴”が生まれる。


ミュレが叫ぶ。


「彩ちゃん!!

 あれ……“光の反転”だよ!!

 光を喰べすぎて……

 影が“本性”を出してる!!」


セレスが震える声で告げる。


「……あれは……

 黄虚彩の眷属の“第二形態”……

 《光喰いの核影》……!」


影の中心の穴が開き、

光を吸い込む渦が生まれる。


レイアが叫ぶ。


「彩!!

 ユナを守れ!!

 あれに吸われたら……!」


彩はユナの手を握り、

胸元の紋を輝かせた。


「ユナ!!

 私の光を信じて!!

 一緒に……立ち向かおう!!」


ユナは震えながらも頷く。


「……うん……

 彩と一緒なら……

 ぼく……戦える……!」


影が咆哮のような“無音”を放つ。


——光を返せ。

——勇気を返せ。

——希望は私の糧。


彩は叫んだ。


「返さない!!

 ユナの光は……私たちが守る!!」


光喰いの影・第二形態との本格戦闘が、いよいよ始まる。



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