光喰いの影、第一の襲撃
光の道の先で、
“空白の影”がゆっくりと形を成していく。
黒でもない。
灰でもない。
光が抜け落ちた“無色の影”。
輪郭だけが揺らぎ、
中身は完全な空洞。
ミュレが震える。
「彩ちゃん……
あれ……“影なのに影じゃない”……
光が……全部吸われてる……!」
レイアが剣を構える。
「……嫌な気配だ。
青虚彩や緑虚彩とは違う……
これは“存在そのものが空っぽ”だ。」
ユナは胸元を押さえ、
震える声で言った。
「ぼく……
あいつに光を奪われた……
勇気も……希望も……
全部……吸われて……」
彩はユナの手を握り返す。
「大丈夫。
今度は私がいる。
絶対に奪わせない。」
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光喰いの影の能力①:光吸収《光脈喰い》
影がゆっくりと口を開いた。
——光を返せ。
——勇気を返せ。
——希望は私の糧。
その瞬間、
周囲の金色の光が“吸い込まれるように”消えた。
彩の足元の影が伸び、
光が薄れていく。
レイアが叫ぶ。
「彩!!
光が奪われてる!!
離れろ!!」
彩は胸元の紋を押さえた。
どくん。
どくん。
「……この感じ……
心が……冷たくなる……!」
セレスが青い糸を伸ばし、
影の性質を読み取る。
「これは……《光脈喰い》……
光の色脈そのものを吸い取る力……
黄の泉の“希望の光”を奪う影です……!」
ミュレが涙目になる。
「そんなの……
ユナちゃんが苦しむはずだよ……!」
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光喰いの影の能力②:勇気の侵食《心光奪》
影がユナに向かって伸びる。
ユナの瞳が揺れ、
胸元の光が弱くなる。
「……やだ……
また……
ぼくの光が……!」
彩はユナを抱き寄せた。
「ユナ!!
しっかりして!!
あなたの光は……消えない!!」
影の囁きがユナの心に流れ込む。
——勇気は幻。
——希望は脆い。
——光は消える。
ユナの呼吸が乱れる。
「……やめて……
ぼくの……勇気……返して……!」
セレスが叫ぶ。
「ユナさん!!
その声は“心光奪”です!!
勇気を奪われる前に……彩さんの光で……!」
彩はユナの手を強く握った。
「ユナ!!
私の光を……受け取って!!」
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彩の反撃:彩脈の光《彩脈癒光》
彩の胸元が輝き、
ラベンダーと黄色の光が溢れた。
「——《彩脈癒光》!!」
柔らかい光がユナを包み、
影の囁きを押し返す。
ユナの瞳に光が戻る。
「……彩……
きみの光……暖かい……
ぼく……まだ戦える……!」
レイアが剣を構え直す。
「よし、ユナが戻った!
彩、次は俺が前に出る!!」
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レイアの斬撃:光を切り裂く《光断ち》
影がレイアに襲いかかる。
レイアは剣を振り抜いた。
「——《光断ち》!!」
剣が光を纏い、
影の一部を切り裂く。
だが——
影はすぐに形を戻した。
レイアが舌打ちする。
「……再生が早い……
光を喰って回復してやがる……!」
セレスが震える声で告げる。
「光喰いの影は……
“光を与えるほど強くなる”……
厄介な相手です……!」
彩は胸元の紋を握りしめた。
「……じゃあ……
光を“奪わせない”戦い方をしなきゃ……!」
ユナが一歩前に出る。
「彩……
ぼく……
自分の光を……取り戻したい……
だから……戦わせて……!」
彩はユナの手を握り返す。
「一緒に戦おう、ユナ。
あなたの光は……絶対に奪わせない。」
影が再び口を開く。
——光を返せ。
——勇気を返せ。
彩は叫んだ。
「返さない!!
ユナの光は……私たちが守る!!」
光喰いの影との戦闘は、まだ始まったばかり。
次の瞬間、影は“本性”を現す。




