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彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

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黄虚彩、光の反転

光喰いの影・第二形態が咆哮のような“無音”を放った瞬間、

空気が震えた。


レイアが剣を構え直す。


「……嫌な予感がする。

 これは……眷属の力じゃない。」


セレスが青い糸を伸ばし、

空間の色脈を探る。


「……彩さん……

 “本体”が……来ます……!」


彩は胸元の紋を押さえた。


どくん。

どくん。


「……分かる……

 この圧……

 青虚彩とも緑虚彩とも違う……

 もっと……深い……!」


ユナが震える声で呟く。


「……あれが……

 ぼくの光を奪った……

 本当の“影”……!」


---


黄虚彩の出現:光の反転


光喰いの影の背後で、

空間が“ひび割れた”。


光が砕け、

金色の粒が逆流し、

世界の色が反転する。


ミュレが叫ぶ。


「彩ちゃん!!

 光が……逆さまに落ちてる!!

 こんなの……ありえないよ!!」


ひび割れた空間の奥から、

ゆっくりと“何か”が姿を現した。


最初は光。

次に影。

そして——

光を喰らった“虚無の人影”。


輪郭は金色に輝きながら、

中身は完全な空洞。


セレスが震える声で告げる。


「……あれが……

 《黄虚彩》……

 光の泉を蝕む“虚彩の本体”……!」


---


黄虚彩の姿:光の亡骸


黄虚彩は、

人の形をしているようで、

人ではない。


- 輪郭だけが金色に輝く

- 中身は完全な“空白”

- 光を吸い込み続ける“穴”が胸にある

- 足元の影は光を飲み込みながら広がる

- 声はなく、囁きだけが心に届く


ユナが震える。


「……あれ……

 ぼくの“勇気”を奪った……

 ぼくの“希望”を喰った……

 あの影……!」


黄虚彩の囁きが、

彩たちの心に直接流れ込む。


——希望は脆い。

——勇気は偽り。

——光は消える。


彩は胸を押さえた。


「……っ……

 心が……冷たくなる……!」


セレスが叫ぶ。


「彩さん!!

 黄虚彩の囁きは“心光”を直接侵食します!!

 気を強く持って!!」


---


黄虚彩の能力:光の反転《光脈反転》


黄虚彩が手を伸ばすと、

周囲の光が“裏返った”。


金色の光が黒く染まり、

影が光を放つ。


レイアが息を呑む。


「……光と影が……逆転してる……!?

 こんな力……聞いたことがない……!」


セレスが震える声で説明する。


「これは……《光脈反転》……

 光の色脈そのものを反転させ、

 “希望を絶望に変える”力……

 黄虚彩だけが使える……最悪の力です……!」


ユナが胸元を押さえる。


「……ぼく……

 あの力に触れた時……

 全部……消えたんだ……

 勇気も……希望も……

 自分の光も……!」


彩はユナの手を握り返す。


「ユナ……

 あなたの光は……消えてない。

 私が……取り戻すから!!」


黄虚彩がゆっくりと顔を上げる。


その“空白の瞳”が彩を見つめた瞬間——

世界の光が一瞬、止まった。


——光を返せ。

——希望を返せ。

——勇気は私の糧。


彩は胸元の紋を輝かせた。


「返さない!!

 ユナの光も……

 世界の光も……

 絶対に返さない!!」


黄虚彩が動いた。


光と影が反転する戦いが、いよいよ始まる。



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