黄の泉へ、光の導き
緑の泉が完全に復活し、
森が生命の色を取り戻したあと。
彩たちは泉のほとりで休んでいた。
ユナはまだ弱々しいが、
胸元の黄色い光は確かに脈打っている。
レイアが腕を組む。
「さて……
次は“黄の泉”ってわけか。」
セレスはまだ腕の色が戻らないまま、
静かに頷いた。
「はい……
黄の泉は“光と勇気”の色。
ユナさんが選ばれた泉です。」
ユナは少し照れたように笑った。
「ぼく……
まだ何もできないけど……
黄の泉に行けば……
きっと力を取り戻せると思う。」
彩はユナの手を握った。
「大丈夫。
ユナはもう仲間だよ。
一緒に行こう。」
ユナの瞳が柔らかく光る。
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黄の気配:光の風
その時だった。
森の奥から、
ふわりと“黄色い風”が吹いた。
ミュレが耳をぴょこぴょこ動かす。
「彩ちゃん!!
また光の風だよ!!
黄の泉が呼んでる!!」
彩は胸元の紋に触れた。
どくん。
どくん。
「……うん。
この光……
すごく暖かい……
まるで“前へ進め”って言ってるみたい。」
セレスが青い糸を伸ばし、
風の流れを読む。
「黄の泉は……
この森を抜けた先の“光の丘”にあります。
ただし……
その道には“光を喰らう影”が潜んでいます。」
レイアが剣を握る。
「つまり、また戦いってわけだな。」
ユナは胸元を押さえながら言った。
「ぼく……
影に囚われた時のこと……
少し覚えてる。
あの影は……
“光を奪う”んだ……
ぼくの勇気も……希望も……」
彩はユナの肩に手を置いた。
「大丈夫。
今度は私たちがいる。
一緒に乗り越えよう。」
ユナは小さく頷いた。
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黄の泉への道が開く
黄色い光の粒が集まり、
森の奥へ続く“光の道”を作り始めた。
ミュレが跳ねる。
「彩ちゃん!!
道ができたよ!!
黄の泉が案内してくれてる!!」
レイアが頷く。
「行くぞ、彩。
ユナを泉へ連れていくんだ。」
セレスは弱い身体で立ち上がり、
彩の背中をそっと押した。
「彩さん……
黄の泉は“心の光”を試す場所です。
あなたの色が……
ユナさんを導くでしょう。」
彩は胸元の紋に触れ、
強く頷いた。
「うん。
行こう、ユナ。
黄の泉へ。」
ユナは彩の手を握り返す。
「……ありがとう。
彩……
ぼく……
きみと一緒なら……
前に進める気がする。」
黄色い光が二人を包む。
こうして、彩たちは“黄の泉”へ向かう。
光と勇気の章が、いよいよ始まる。




