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彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

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37/49

青の巫女、限界の先へ

緑虚彩の影が結界に叩きつけられ、

青い光が軋むように揺れた。


セレスは両手を広げたまま、

必死に結界を維持していた。


レイアが叫ぶ。


「セレス!!

 もう無理だ、下がれ!!」


だがセレスは首を振る。


「……いいえ。

 私は……青の巫女。

 “心を守る者”です。」


彩は胸が締め付けられた。


「セレス……

 あなた……震えてる……!」


セレスは微笑んだ。

その笑みは、どこか痛々しくて、でも強かった。


「怖いですよ。

 緑虚彩は……生命そのものを喰らう影。

 私の力では……本来、対抗できません。」


ミュレが涙目で叫ぶ。


「じゃあなんで前に出るの!?

 危ないよ!!」


セレスは静かに答えた。


「——彩さんを守るためです。」


彩の胸が大きく跳ねた。


どくん。

どくん。


---


青脈導糸、限界突破


緑虚彩の影が結界を押し潰そうとする。


セレスは両手を泉へ向け、

青い糸をさらに伸ばした。


「——《青脈導糸》……

 もっと……もっと……!」


青い糸が泉の奥深くへ潜り、

緑の光と絡み合う。


だが同時に——

セレスの身体から力が抜けていく。


レイアが叫ぶ。


「セレス!!

 それ以上は危険だ!!

 生命の色脈に触れすぎると……お前の心が……!」


セレスは苦しそうに息を吐きながら言った。


「分かっています……

 でも……

 泉の“生命の核”を繋ぎ止められるのは……

 今の私だけ……!」


彩は震える声で叫んだ。


「セレス!!

 もうやめて!!

 そんな無茶したら……!」


セレスは振り返り、

彩に向けて微笑んだ。


「彩さん。

 あなたは……“世界の色”を灯す人。

 私は……その心を守る人。」


青い糸がさらに強く輝く。


「だから……

 あなたが前に進めるように……

 私は限界を超える。」


---


緑虚彩の反撃:生命の侵蝕


緑虚彩が怒りの波動を放ち、

影の蔦がセレスへ向かって伸びた。


ミュレが叫ぶ。


「セレスちゃん!!

 避けて!!」


だがセレスは避けない。

結界を維持するために、動けない。


影の蔦が結界を貫き、

セレスの腕に触れた。


その瞬間——

セレスの腕の色が、淡く“枯れた”ように見えた。


彩が悲鳴を上げる。


「セレス!!!!!」


レイアが剣を構え、

影の蔦を斬り払う。


「くそっ……!

 セレス、無茶しすぎだ!!」


セレスは震える腕を押さえながら、

それでも結界を解かなかった。


「……大丈夫……

 まだ……動けます……

 青の巫女は……

 “心が折れない限り”倒れません……」


彩は涙をこぼした。


「そんなの……!

 そんなの……強がりだよ……!」


セレスは静かに首を振る。


「いいえ。

 これは強がりではありません。

 ——覚悟です。」


---


青の巫女の真価:心脈共鳴


セレスの胸元が強く輝き、

青い光が泉と彩へ同時に流れ込む。


リュミエが驚く。


「……これは……

 《心脈共鳴》……!?

 青の巫女が限界を超えた時だけ使える、

 “心を繋ぐ奇跡”……!」


セレスは震える声で呟いた。


「彩さん……

 あなたの心の青を……

 私に貸してください……」


彩は涙を拭き、

胸元の紋に手を当てた。


「……うん……!

 セレス……受け取って!!」


青とラベンダーの光が彩から溢れ、

セレスへ流れ込む。


セレスの身体が青く輝き、

結界が再び強くなる。


緑虚彩が影を震わせ、

怒りの波動を放つ。


——生命を返せ。

——色を返せ。

——私の糧を奪うな。


セレスは一歩前に出た。


「いいえ。

 生命は……奪わせません。

 色は……喰わせません。

 私は——

 青の巫女、セレス。

 心を守る者です。」


青い光が爆発的に広がり、

緑虚彩の影を押し返した。


彩は息を呑んだ。


「……セレス……

 本当に……強い……!」


レイアが剣を構え直す。


「彩。

 今だ。

 セレスが作った“生命の道”を使って……

 緑虚彩を倒すぞ。」


彩は強く頷いた。


「うん……!

 セレスの覚悟に……応える!!」



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