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彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

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32/51

青の巫女・セレスの力

青の泉が完全に色を取り戻したあと。

谷に静かな風が吹き、

セレスの青銀の髪が揺れた。


彩はセレスの隣に立ち、

胸元の紋に触れながら言う。


「セレス……

 あなたの力って……どんなものなの?」


セレスは泉を見つめたまま、

静かに微笑んだ。


「青の泉に仕える巫女は、

 “心の色脈”を扱う者。

 私の力は……彩さんとは少し違います。」


レイアが腕を組む。


「違う……?」


セレスは頷き、

手を泉の水面へかざした。


水面が静かに揺れ、

青い光が広がる。


---


セレスの能力①:心脈視しんみゃくし


「私は……

 “人の心の色脈”を見ることができます。」


彩は驚いた。


「心の……色脈……?」


セレスは静かに説明する。


「人の心には、

 小さな“色の流れ”があります。

 それは感情、記憶、願い……

 その人の“本当の色”を形作るもの。」


レイアが息を呑む。


「つまり……

 人の心の状態が分かるってことか。」


セレスは頷く。


「はい。

 ただし、私は“見るだけ”。

 彩さんのように“灯す”ことはできません。」


彩は胸が熱くなる。


「……だから、私と一緒に来てくれるんだね。」


セレスは優しく微笑んだ。


「あなたの色は……

 人の心を救う光。

 私はその光が届くよう、

 “心の道”を整えるだけです。」


---


セレスの能力②:静心結界せいしんけっかい)


セレスが両手を胸の前で組むと、

青い光が円を描いた。


「これは《静心結界》。

 心を乱す影や囁きを遮断する結界です。」


彩は目を見開く。


「青虚彩の囁き……

 これで防げるの?」


「はい。

 彩さんの《彩脈静波》と同じ性質ですが、

 私は“広範囲”を守ることができます。」


レイアが感心したように言う。


「戦闘中、仲間全員を守れるってことか。

 それは……かなり心強いな。」


セレスは控えめに微笑む。


「攻撃はできませんが……

 仲間の心を守ることなら、得意です。」


---


セレスの能力③:青脈導糸せいみゃくどうし


セレスは指先から細い青い光を伸ばした。


「これは《青脈導糸》。

 心の色脈を“整える”力です。」


彩は首をかしげる。


「整える……?」


セレスは説明する。


「例えば——

 レイアさんが怒りで心が乱れた時、

 ミュレが恐怖で震えている時、

 彩さんが迷いで色が揺れる時……」


青い糸が優しく揺れる。


「その乱れを“静かに整える”ことができます。」


ミュレが目を輝かせる。


「それって……

 みんなの心を落ち着かせるってことだよね!!」


セレスは頷く。


「はい。

 戦闘中の判断力を保つためにも、

 とても重要な役割です。」


レイアが真剣な表情で言う。


「……彩。

 セレスが仲間になってくれて、本当に良かったな。」


彩は微笑んだ。


「うん……

 セレスの力は……

 私の色をもっと強くしてくれる。」


巫女装束が青く揺れた。


---


セレスの能力④:青の泉との共鳴


セレスは泉の水面に手を触れた。


「私は……

 青の泉と“直接繋がる”ことができます。」


彩は息を呑む。


「泉と……?」


「はい。

 泉の状態、色脈の流れ、

 虚彩の気配……

 すべてを感じ取ることができます。」


リュミエが補足する。


「つまり、

 “次の異変”をいち早く察知できるということです。」


レイアが頷く。


「偵察役としても優秀ってことか。」


セレスは控えめに微笑む。


「私は戦う力は弱いですが……

 彩さんの旅を導くことなら、できます。」


彩は胸元の紋に触れた。


「……セレス。

 一緒に来てくれて、本当にありがとう。」


セレスは静かに頭を下げた。


「こちらこそ。

 あなたの色に……救われましたから。」


---


セレスの能力まとめ(彩の視点)


- 心脈視

 人の心の“色脈”を視る力。

 彩が救うべき心を見つける役割。


- 静心結界

 仲間全員を“心の影”から守る結界。

 虚彩の囁き対策に最強。


- 青脈導糸

 仲間の心の乱れを整える。

 戦闘中の判断力を保つ。


- 泉との共鳴

 色脈の異変を察知し、

 次の泉への道を導く。


セレスは“戦う巫女”ではなく、

“心を守り、導く巫女”。


彩の光を最大限に活かすための、

最高の相棒。


---



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