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相方の魔道士が弟子がほしいと駄々を捏ねるので、已む無く奴隷を買ったが、なんかヘンなオマケが付いてきた!?  作者: 白月 仄
四章 魔族とか飛び道具を出してくるのはやり過ぎたろと愚痴るオレ
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 ──ガイィィーンッ!


 剣を横に構え刃の腹に手を添えたタイミングで、魔族の拳がオレの剣を叩いた!

 ──ミシッ!!

 オレの剣の刃にヒビが入る!? ぬあっ!? 買い換えたばかりの新品の剣が!! こりゃ、マズい!! オレは本能的に後ろに飛び、魔族の拳の勢いに敢えて飛ばされる。

 ──ゴロゴロ……、ズザザザ……

 土煙を上げなら、地面を転がるオレは魔族からの追撃に備え、姿勢制御に神経を集中。

「…………」

 …………追撃は……なかった。そのワケは、

「はああぁーっ!」

 ──ザイン!

 剣に呪文で魔力を付与されたイーシュが、魔族と切り結んでいたからだ。

「大丈夫、お兄ちゃん!」

「ご無事ですか、ご主人様!」

「ああ」

 エリーとターミが、オレのところへと駆けつける。まあ、イーシュと魔族がやり合ってる側は危ないからな。

「──あ! ご主人様のカバンが、何か光ってます!」

 ターミの言葉にオレは視線を自分のショルダーかばんに向けると、確かにオレのかばんから光が漏れていた。不思議に思い、かばんを開けると、何と“音の賢者の『ヴァンの書』と光の賢者の『アインの書』”が──!

「ま、『魔導書』が宙に浮いてます!?」

 驚くターミの言葉通り、おそらく仕込まれていた魔術が発動したようで、二冊の『魔導書』は空中に浮かび上がると独りでに頁を開いた。

「──コレ、二重詠唱の呪文?」

 横から開いた二冊の『魔導書』を覗き込んだエリーが口を開く。

「見えるのか?」

「ええ。浮かび上がっている文字は見えるわ」

 賢者の『魔導書』は資質が無いと、見ることが出来ないらしい。だが、今現在、二冊の『魔導書』の開いた頁には、書かれている文字とは異なる浮かび上がってきた紅い輝きを放つ『文字』は、エリーにもちゃんと見えているようだ。オレは場所をエリーに譲り、浮き上がった『文字』の内容を読み解いてもらう。なにしろ、オレの魔道の知識は一般人とさして変わらないからな。



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