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相方の魔道士が弟子がほしいと駄々を捏ねるので、已む無く奴隷を買ったが、なんかヘンなオマケが付いてきた!?  作者: 白月 仄
四章 魔族とか飛び道具を出してくるのはやり過ぎたろと愚痴るオレ
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「──オホホホ、魔王軍のエリートと仰っていたわりにはお粗末ですのね。拍子抜けですわ!」

「ほざけ! 連合軍の雌犬め!」

 オレらが現場に到着した時点で既に戦闘が始まっていた。黒外套たちと対峙していた『何者かたち』は、なんと──押し入り強盗の罪の裁判前に脱走して行方をくらませていた『プエッラ一味』だった!

 そして、どうやら黒外套たちもプエッラ一味も、戦闘に集中しているようで現場に着いたオレらの事はアウトオブ眼中。プエッラと黒外套のリーダーは、切り結ぶ各々の配下にテキトーな指示や声を掛け、時折、相手へと野次を飛ばすという観戦モード。

 さて、プエッラ一味と黒外套たちの戦闘の状況だが、プエッラ一味の方がやや優勢だ。プエッラの連れの一人の魔術を使う女は槍を得物としており槍術と詠唱も短縮可能な簡易な呪文を交えて、終始、戦っている黒外套を防御に徹させていた。もう一人のプエッラの連れである男もかなりの剣の腕で、切り結んでいる黒外套を圧していた。

 ──こりゃ、勝負ありか? と、思った矢先。

「──フッ。連合軍の雌犬どもめ、『コレ』を見ろ!」

 黒外套のリーダーが手に持っていた光の賢者の著書『アインの書』を掲げて見せつけ、ニヤリと嗤う。

「コイツは貴様らも欲している『光の賢者の魔導書』だ。冥土への土産にコイツに記された魔術で貴様らを屠ってやるわ! 有り難く思うがいい!!」

 そう吼えると黒外套のリーダーは『アインの書』を開いた。そして、それを見たプエッラは、

「ジルテさん! カウェス!

 いつまでも雑魚の相手をしていないで、彼奴から『光の賢者の魔導書』を呪文が撃たれる前に取り上げなさい!」

「分かりました、プエッラさん!」

「ハッ、了解です、プエッラ様!」

 配下の二人──女の方がジルテで、男の方がカウェスというらしい──に、指示を飛ばす。

 だが、黒外套のリーダーはそうはさせじと、

「貴様ら、俺が呪文の詠唱を終えるまで、死んでもソイツらを俺に近付けさせるな!」

 配下の黒外套たちに指示を飛ばした。そして、黒外套のリーダーの指示に従い黒外套たちは死に物狂いで、ジルテとカウェスの足止めを始める。

 その隙に、黒外套のリーダーは『アインの書』の頁を捲り、捲り、捲り…………。──どうやら、黒外套のリーダーには『アインの書』を読む素質が無かったようで、滑稽にも『魔導書』をひっくり返したり、振ったりと、いろいろと試みるも黒外套のリーダーの目には『アインの書』の頁の中身は真っ白の白紙にしか見えていないのだろう。終いには、

「──クソッ! 偽物を掴まされたか!」

 と、悪態をついて『アインの書』を地面に叩き付けんと振り上げた。だが──、


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