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相方の魔道士が弟子がほしいと駄々を捏ねるので、已む無く奴隷を買ったが、なんかヘンなオマケが付いてきた!?  作者: 白月 仄
四章 魔族とか飛び道具を出してくるのはやり過ぎたろと愚痴るオレ
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 ──ぐごごごおぉおぉおおぉぉおおぉーーんっ!!


 耳栓をしてもなお耳に轟く風の唸り声と共にオレの体は空へと打ち上げられた。本当、オレが防御系の魔導道具でガッチガチに身を固めていたからいいようなものの、そうでない奴はまず間違いなく全身の骨は全部バッキバキに逝くだろうし、急激加速による圧力で意識も飛んでいたことだろう。ちなみに、かなり先の後日談になるが、初顔合わせした現代五大賢者の一人の虚数の賢者に、この時の話をしたら、

「お前さん、よく生きてたな。普通、そんな事されたら()()だぞ。()()!」

 と、呆れながらに言われた。閑話休題。

 話を現在に戻し、打ち上げられたオレは眼下にマシカの街を望む。直ぐに、落下速度を軽減する呪文を詠唱し発動。これにより、オレの落下速度はふんわりとしたゆっくりなものになる。ちなみに、落下速度の軽減の塩梅は制御が利くので、さっさと用事をすまして地上に戻ろう。

 オレは望遠鏡を構え、『アインの書』を持っている黒外套を捜す。おそらく、オレらがまんまと囮にかかったから、堂々と最短距離を進んでるだろうと当たりを付けて、街の出入口である門に続いている大通りを捜すことにしよう。先ずは南の大通りから。

「……うーん、いねーな。次!」

 次に東の大通り。

「……こっちにも、いねー。次!」

 次は北の大通り。

「…………いた! チッ。奴ら、馬貸し屋から馬を奪いやがった!」

 望遠鏡から覗く光景は黒外套が馬貸し屋の店主を凶器で脅しているところだった。北門の門番をしている憲兵たちが異変に気付き駆け寄るも、投げナイフで迎撃され行動不能に!

 オレは望遠鏡を仕舞うと落下速度の軽減を緩め一気に地上付近まで落下し、建物の二階の屋根の高さのところで落下速度の軽減を最大にしてからゆっくり地上に降り立つ。

「どうだった? お兄ちゃん、賊は見付かった?」

「ああ。奴らは北門からマシカを出るつもりだ! しかも、馬貸し屋から馬を強奪してやがった」

 エリーからの問い掛けにオレは報告する。そして、オレからの報告を聞いて思案顔になったイーシュが言葉を漏らす。

「それは、急がないとマズいですね。ラクルさん」

 確かに、イーシュの言う通りだ。

「ああ。急ぎ、北門に向かうぞ!」

 なにしろ、黒外套たちは馬を手に入れたのだ。モタモタしていては奴らに逃げられてしまう。

「はい、ご主人様!」

 ターミの同意にオレは彼女に頷き返し、エリーとイーシュの同意の首肯を確認。

 かくして、オレらは直ぐ様に魔道都市マシカの北門に向かって走り出した。



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