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相方の魔道士が弟子がほしいと駄々を捏ねるので、已む無く奴隷を買ったが、なんかヘンなオマケが付いてきた!?  作者: 白月 仄
四章 魔族とか飛び道具を出してくるのはやり過ぎたろと愚痴るオレ
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「ユング様の研究成果を悪用しようとする輩は、僕が赦しません!」


 イーシュの怒気を孕んだその詞と覇気に、黒外套の内何人かが後退りをすると、そのまま踵を返して逃走を図る。リーダー格の黒外套も仲間の逃走に形勢不利と判断したか、踵を返した。

「逃がすか! 霊貫槍(アストラル・クリス)!」

 逃げる黒外套に向けてエリーが呪文を放つも、残念ながら躱されてしまった。

「追うぞ!」

「ええ!」

「はい!」

 オレは直ぐ様、エリーとターミに声を掛けて黒外套たち魔王軍の工作員連中の追撃にはいる。ちなみに、イーシュは先に黒外套たちの後を追って駆け出していた。


 魔道士組合の敷地を出ると、黒外套たちは三手に別れ方々に逃走する。そして、そのうちの一つをイーシュが追い掛けていった。

「オレはコッチの連中を追うから、二人はソッチの連中を追ってくれ!」

 オレはエリーとターミにそう指示を出し、二人の返事を待つことなく走り出す。手にしていた剣は一旦鞘に戻し、走りやすくすると、腕に着けている魔導道具『光輝の(いしゆみ)』を起動させる。

光よ(イェヒ・オール)!」

 オレの魔力が消費され、腕の甲に光でできた弩が顕現する。この『光輝の弩』は昨日“魔導道具のオーダーメイドを依頼していた魔導道具技師”のところから受け取ったばかりの新品魔導道具だ。コイツは、見ての通り弩なので矢を放つ。勿論、魔力で出来た光の矢をだ。そして、コイツの一番の特徴は“光の矢が刺さった相手に精神ダメージも与える”ことができる。詰まり、物理ダメージで相手の動きを鈍らせながら相手の気力をも削る、画期的な魔導道具の武器なのだ。

 オレは最後尾を走っている黒外套の背中に向かって、装填された光の矢の矢先を向け、

「シッ!」

 光の矢を解き放つ。風切り音も無く、疾駆する光の矢はプスッと効果音が聞こえそうなほど見事に黒外套の背中に突き刺さった。すると、光の矢が背中に刺さった黒外套は足をもつれさせ地面に転がる。オレは呪文を唱えつつ、地面に転がったままのソイツの横を駆け抜けるタイミングで、

縛引運縄(バインド・キャリー)

 物を運ぶときに使われる呪文を発動。『力ある詞』によってオレの手──『光輝の弩』を装着しているのとは逆の手──から魔力が縄状となり、地面に転がった黒外套を絡め取り、僅かに地面から浮かす。これにより、一人で運ぶには無理な重量でも楽々運べるようになる。ただし、魔力はバカ食いするがな。


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