前へ目次 次へ 21/31 幕間【まっすぐな青に】 雨の音がうるさかった。 逃げ出した先にあったのは、闇だった。 ここがどこかもわからない。 どれだけ経ったのかもわからない。 足が重い。足枷を小突いてみる。 確かな感触が、現実を伝えていた。 軒先に座り込む。お尻が、世界が、冷たかった。 どれだけの時間そうしていただろう。 「大丈夫?」 聞こえたのは、無機質な音だった。 その時、雨の音が遠のいた気がした。 見上げた先。青い瞳が私を見つめていた。 私なんかより、ずっと消えそうな姿で、 けれど、まっすぐに──