初めての召喚
今、俺と里奈先輩は、見渡す限り薄い草が生えている草原にいる。
「異世界に来たんだね…」
里奈先輩は、草原に座りながらつぶやいた。
「そうみたいですね」
「敬語はやめてよね?これから一緒に暮らしていくかもしれないのに…」
「な…何言ってるんですか…いきなり…」
「だってそうでしょ?私たちは、帰れないんだからさ…」
「それは、そうだけど…」
「なんか最初なのに暗くなっちゃったね。ごめんね?」
「大丈夫だよ先輩。さて、これからどうする?」
「…先輩って呼ぶの禁止…。里奈って呼んでよ…」
「いいの?」
「いいに決まってるでしょ…だって…時雨は、私の彼氏なんだから」
(くっ…反則すぎる…)
「どうしたの?」
「なんでもないよ…里奈…」
「呼んでくれたね」
「呼ばないと先に行けないような気がしてね」
「さてと、これからどうする?」
「とりあえず、着替えようよ」
俺たちの格好は、事故にあったときと同じ服装をしていた。
ごくごく普通の高校の制服である。
「うん…着替えようか」
突然、俺のスマートフォンが鳴り出した。
俺は、画面を確認して、誰から電話が来たのかを見た。
そして、電話に出る。
「もしもし、どちら様ですか?」
「もしもし、時雨くん」
「神様なんでおれのスマホの番号を知ってるんですか? しかも、なんでこの世界で電話が使えるんですか?」
「とりあえず、順番に説明していくよ。そのスマホは、君が生前使用していたものだよ」
そりゃわかるよ。
「それは、いいとして…そのスマホは君の能力。つまり、銃や戦闘機を出すためのデバイスとして使ってね」
「このスマホで、召喚するんですか?」
「そうだよ。それと、GPSのようなものが付いてるから、それに従えばいろいろな場所に行けるよ」
(この世界にGPSなんてあるのかよ…)
「はぁ…わかりました」
「あっ、言い忘れていたけれども、里奈さんも使えるからね」
(まぁ、使えなかったら酷いけどな)
「それで、君の能力にちょっとだけ追加したいことがあるんだけどいいかな?」
「構いませんよ。それで、追加したい能力とは?」
「君、戦車とかイージス艦とか空母だしたら、一人で運用する気だった?」
「……」
(考えてなかった…)
「考えてなかったようだね」
(くっ…)
「そこで、追加する能力だけど、基本的に戦車やヘリコプター、イージス艦とかを召喚したら、それに応じて人員も召喚されるようにしたからね」
(よっしゃ…これで無双できる)
「ありがとうございます」
「頑張ってね」
(もう少し聞きたいことあったのに、切りやがったよ)
と、愚痴ろうとしたときに、里奈先輩のスマホに着信が来た。
「はい、もしもし里奈ですけど」
「もしもし、神様だよ」
(わかってますよ!)
「それで、何の用ですか」
「君にも、能力の追加をしようかと思ってね」
「能力の追加ですか?」
「そうだよ。君の能力に、回復魔法が使えるようにしておいたからね」
「回復魔法ですか?」
「そうだよ。実質君は、武器を召喚できないから、時雨君と同じように時雨君が出した武器と兵器に限って完璧に扱えるようにしておいたけど、それだけじゃギルドとかの職員に怪しまれたりするからね。だから、回復魔法が使えるようにしておいたのさ」
(時雨が出した武器と兵器が使える?)
「あ…ありがとうございます」
「とまぁ、こんな感じかな。それじゃあね」
電話が途切れた。
「ねぇ、私さ…時雨が出した武器と兵器が使えるようになっちゃった…」
「え…ホント?」
「ほんとみたい…」
(チートが増えた…マジかよ、神様)
「よしとりあえず、なんか召喚しよう」
そして、俺は米海兵隊のMARPAT迷彩服を召喚した。
召喚したとたん、体が光に包まれ、目を開けるとMARPAT迷彩服を着用していた。
「すごい…本物の戦闘服だ…」
「私は何を着ればいいのかな?」
「何か、着たい戦闘服ある?」
「時雨と同じ服でいいよ」
「これと同じでいいのね」
「うん!」
「よし、召喚しようか」
そう言って、俺は、里奈先輩の分のMARPAT迷彩服を召喚した。
先ほどの俺と同じように先輩の体が光に覆われ、目を開けると、戦闘服を着用した先輩が立っていた。
ちなみにだが、俺と里奈先輩は、たいして身長が変わらない。
二人とも170cmそこそこなのだ。
「よし、武器を召喚するか…」
(何を出そうかな…)
考えながら、スマホのページをスクロールしていると、俺が、ゲームでよく使っているアサルトライフルであるコルト社のM4A1を選択し召喚した。M4A1は5.56x45mm NATO弾を使用するアサルトライフルである。
「よし、M4A1を召喚しよう」
そう言って、召喚する。
すると、両腕には、本物のM4A1が携えてあった。
「うおぉ…M4だ…」
「その銃私でも使えるかな?」
「使えると思うよ。M4使う?」
「他にある?」
「あることは…あるけどね」
「じゃあさ、コンパクトな銃がいい」
「コンパクトな銃か…」
先輩の要望を叶えるために、スマホの画面をスクロールしていくと
「あった…」
「どんなの?」
「H&K社のMP5A5っていうサブマシンガンだけど…どうかな?」
「結構小さいね」
「まぁ…コンパクトな銃だからね」
「私はこれでいいよ」
「じゃあ、召喚するよ」
「うん」
そして、MP5A5を召喚する。
「はいどうぞ」
「ありがと」
そのあと、俺たちは、それぞれサイドアームを選んだ。
俺は、H&K社の9x19mmパラベラム弾を使用するUSPを召喚し、里奈先輩はベレッタM92を選び召喚した。
(さてと…準備はできたな…)
「先輩そろそろ行こうか」
「うん…そうだね」
そして、俺たちは、スマホGPS機能を頼りながら大きな街道を進んでいく。
やっと、武器を選び終わりました。次の話から戦闘になりますが、頑張って書いていきたいです!




