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EP:26 - The Case-Book of Dazuma vol.2 〜⑥〜

殺し屋ジョン・ドゥ。

その実態は誰も知らない。


表の記録では。


ヴェインに少女と合流しても良いといきなり許可をもらった。

少女は警察の臨時拠点に匿ってあるとの事だが。

それにしては、誰も見張りがいない様に見えた。

その上、ここはファクトリーベースの真ん前だ。

灯台下暗しだと言いながら、彼はどこかに向かった。

怪しさを感じたダズマは、いつでも銃を抜く準備をして。

重々しい倉庫の扉を開いた。

そこには、彼の部下らしき警官が1人。

聞くと、地下に目当ての少女はいるらしい。

流石に考え過ぎだったのかと、安堵して姿勢を正す。

聞けば奴らの目的は、魔力の高い人間を集めて人体改造を施す事にある。

あの少女はその実験体にされた成れの果てという事らしい。

記憶が無いのも実験の後遺症。

失礼ながら、哀れみを覚えてしまう。

ともかく、別れる際に寂しそうにしていたのと、護れなかった詫びの言葉を掛ける為に早く会わなければ。

話していた警官に案内してもらいながら地下へ。

ファクトリーベースの元工場を改築した場所の様で、地下は殆ど原型を留めたスペースになっているそうだ。

そんな場所に1人残すなんて手酷い軟禁状態と同じでは無いだろうか。

中へ入る。

鉄箱や重機がそのまま置かれている。

どこにいるのかと

「後はごゆっくり。」

その言葉を以て、入り口を固く締めた。

何のつもりか。

身体は危険を察知したのか、銃を抜いた。

嗚呼、理解した。

これは罠だ、少女などここにいなければ取り返して等いない。

ヴェインと先程の警官は敵だ。

そしてこの場では、少女の代わりに。


1人の男が立っていた。


黒の革ジャケット、藍色の短髪、褐色の肌にサングラス。

資料であった傭兵...ジョン・ドゥか。

銃を構えているダズマだが、大して目の前の男は右手を翳し。

黒い靄を放った途端、銃が分解されていた。

「なッ!?」

怯んでしまったのが行けなかった。

男は何時取り出したのか、ショットガンを構えていた。

身を翻して近くの鉄箱の陰に隠れる。

放たれたそれは改造でもされていたのか、鉄箱を簡単に抉った。

2発、3発と決められたらマズい。

武器は拳銃がもう一丁ある、しかしあの妙な力で分解されては敵わない。

少女も助けなければならないのに。

が、そんな自分と敵とを裂く様にガラス片が飛んできた。

そして庇う様に立つ、自分の相棒(バディ)

後ろでは無惨に破壊されたドア、爆弾でも使ったのか。

上の警官はどうなったのか...は、さておき。






ーーーーーーーーーーーーー






「よぉ、珍しい奴とやりあってんじゃねぇか。」

「気を付けろ、あいつは妙な力を使う、ひょっとしたら魔人...」

「それは違ぇ。」

確かにこの禍々しい気配、"黒"も混ざっているが。

あれは"闇"だ。

魔道具を介して様々な属性を使えるブレードの身体に、唯一馴染まない属性。

「行けバディ、こいつもまた...俺とのダンスをご所望だ。」

「ちぃ...頼む。」

彼は彼であの子を助け出さなければならない。

それに、目の前の男の相手は自分と決まっている。


昔から。


ジョン・ドゥは構えたショットガンを放つ。

が、撃った時にはそこにブレードの姿は無い。

魔法を使った訳でもなく、技術で肉薄し、殴り掛る。

が、ジョン・ドゥはショットガンに闇を纏わせて仕舞い、受け止める。

「最近ご無沙汰だったが、反社会勢力に鞍替えした?」

「お前と敵対してるって聞いたからね。」

距離を取り合って、構え。

「せっかくだ、ステゴロでやり合おうじゃないか。」

「毎度アンタの遊びに付き合ってやってる俺を、誰か誉めて欲しいよ。」

「母さんに頼めば?」

「そりゃいい考えだ、だがもういない...」

「知ってる、だって。」

『目の前で殺された。』

右拳が交差する。

不敵な笑みを込め合って。







to be continued...


今回はここまで。

閲覧ありがとうございました!


次回は水曜日!

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