EP:26 - The Case-Book of Dazuma vol.2 〜④〜
苦労人ダズマ、バディが少女達とランデヴー中に。
遡って、警察署。
「はぁ...」
直属上司に派遣された大物上司が揃いも揃ってバディに失礼をやらかした彼は依頼した事を後悔...申し訳なさで。
さっきも大変だった。
ヴェインが少女を無理矢理連れて行こうとしたのだ。
自分達が担当するから引き渡せと。
当然、怯える少女はダズマにしがみついて動かない。
課長も大人しく渡す様に言ってきて鬱陶しかった、あのごますり野郎め。
彼が考える様に葬ってしまおうか、なんて。
「災難だったな。」
優しく声を掛けるのはチャールズ。
手元には自分と少女の分の飲み物。
困ったその時、彼がどうにかして助けてくれた。
チャールズはブレードの知り合いだけあって、アレクセイ効果の権限が幾つか使える厄介者として扱われている。
流石のヴェインも手が出せなかったのだ。
「はい警部。」
「お、サンキュークラナ。」
クラナが自身とチャールズの分を持って来た。
とりあえず一服だ。
「バディにも悪い事をしてしまった...」
「お前のせいじゃない、あいつからはあの2人を縛り首か断頭台に掛けろと言われているが。」
「ホプキンス君...」
彼らしい、とクスッてなる。
少女はようやく落ち着いたのか、渡されたミルクティーをちびちびと飲んでいる。
彼も彼なりに動いているのだ、自分もジッとしていられない。
「ミューセラミス、彼女をお願いできるか?」
「うん。」
「ッ...」
置いてかれる。
そう思いダズマの裾を掴もうとする少女。
が、彼はその手を取り。
「大丈夫だ、ちゃんと戻ってくるし、君を放っておいたりしない。」
安心させる様に、言い聞かせる。
掴んだ手を放し、優しく頭を撫でながら。
この場を後にした。
そしてセントラルに赴き、目にしたのが先程のブレードの蹂躙だった。
ーーーーーーーーーーーーー
「っつー訳だ、何か良い情報無ぇか?」
「おにーさん、刑事なんですかぁ...リリアちゃんびっくりー。」
ずっとそのキャラ保つの大変じゃないか?とか言ってはいけない。
アムは美味しそうにシュークリームを頬張ってる。
「何でも良い、学校でそういう噂とか。」
「んーと...あ!」
何か思い出したのか、掌を拳でポン。
「そういえばぁ、学内で強いグループがあるんですけど。」
強いグループ?カースト上位の事だろうか。
「その中に同級生がいてですねぇ、知り合いが何人か行方不明になってるらしいんです。」
手がかりになりそうな情報だ。
「へぇ...いなくなった奴に特徴は?」
「確かぁ...学生でランカーをやってるか、魔法を使える感じだったかと。」
...きな臭くなって来た。
「あ、ちなみにリリアちゃんはぁ魔法を使えなくても可愛いので、おにーさんに護って欲しいなぁなんて。」
「良いぜ、ただし条件がある。」
「何ですかぁ、あ、身体はNGで。」
「魅力的な提案だが、俺もNGだ、同級生に風穴開けられちまう。」
しかも聞けばアビゲイル聖学院...ソニアも在籍中の超大型金持ちエリート校域だ。
年齢的に同級生かも知れんし、そんな事すれば多方面に殺される。
「学生ならではの情報をお願いしたい、見返りは依頼を幾つかタダにしてやる。」
「依頼って事はぁ...おにーさん、ランカーですか?」
「そうだ、今は魔法を封じられてるがな。」
「何か大変なんですねぇ...でもリリアちゃん、ただのか弱い女子高生ですよぉ?」
「いいや、可愛いお姫様なんだろう?部下いっぱいの。」
「成程ぉ...でしたら、大丈夫ですよぉ。」
「うし。」
情報源確保。
見た所、色んな男子にモテていそうだし、色んな話が聞けそうだ。
今回に限らず。
「良ければおにーさんも、リリアちゃんのナイトになりますか?」
「俺そんな柄じゃないんで。」
「...おにーさん、女子の相手手慣れてそうですよねぇ。」
ジト目で見てくるリリア。
確かに、自分の交友関係は女子が多い。
いや、男子も負けずか...
ていうか、それ以前に情報収集で女性相手に情事をかました過去がある。
ともかく。
「それなりにな、交友関係の広さには自信がある。」
「ひょっとして、ウチの学院にも知り合いがいたりして。」
その通りである、それも2人。
「当たりですかぁ?」
「あぁ、景品にウチの店で今度割引にしてやる。」
「お店やってるんですかぁ!?」
中々話が弾む。
最近は女子高生とよく。
...自分はロリコンなのではと改めて悩みそうだ。
ーーーーーーーーーーーーー
3人逮捕し、実に下らない内容を聴取した後に地元の交番へ任せる。
さて、どこをどう探すか。
...セントラルでなく、キングダムのアリソンのバーに聞き込むべきか。
いるかどうか、携帯端末で着信を呼び掛ける。
[あら刑事さん、どうしたのかしら?]
出てくれた。
今日店はどうなのか聞くが。
[ごめんなさい、今日はアタシ遠くにいるのよー。]
と、この通り。
ついていない。
が。
[その代わり、知りたい情報を教えてあげるわ。]
ありがたい言葉が返って来た。
...何を聞こうか。
行方不明事件について。
[それなら、今Bちゃんから情報来たわよ。]
仕事が早い...もう彼が刑事やれよ。
なんてやさぐれるより仕事だ。
聞けば、ランカーか魔力を持っている人間がより狙われているとの事。
聞いた感じ、女が殆どらしい。
ひょっとすると、保護した少女は誘拐され。
何かを施された上で記憶を失っていたのではないか?
何を施されたのかわからないなら、今にでも戻って確認しなければ。
「すまない、急用ができた。」
[あら、なら残りの情報はBちゃんに伝えておくわ。]
「頼む。」
通話を切って、署まで急ぐ。
丁度タクシーも見つけた所だ。
クラナに連絡を取ろうとするが、それよりSNSの速報が目に入った。
セントラル署、何者かの襲撃を受ける。
運転手に大至急向かう様に急かせた。




