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EP:26 - The Case-Book of Dazuma vol.2 〜②〜

警察署へ。

そこでブレードは…


翌日の早朝。

彼にとっては久しぶりの様でこの間ぶりなスーツ姿。

「おや、こんな朝早くにどうしたんだいB.E?」

そう言ってフロアに現れたのはいつも以上に髪がボサボサで目のクマがヤク中レベルで濃いスティーヴ。

「どうしたはそっちだ...何徹だテメェ。」

「5。」

「ご主人様...眠い...」

ポロフも手伝っていたらしい、目を擦りながら。

ボディスーツに身を包んでいる所、人体実験にでも協力していたか。

あれから、いつまでも死体を媒介にする訳にも行かず。

それなりに頑丈な人形を用意し、再憑依させた。

神殿での冒険以来、魔人としての身体を駆使して滅茶苦茶協力してくれる。

元々仲が悪かった訳じゃない、イジメられはした上に見下されていたが。

え、レベルがおかしい?そういう故郷だから。

「寝ろ馬鹿タレ共、俺は仕事だ...刑事の。」


セントラル警察署。


刑事一課。

「よぉダチ公、この間...ぶり...」

捜査協力の依頼人であるダズマを見掛け、声を掛けた訳だが。

自分でも意図せず言葉が途切れてしまう。

だって。

「どこで掘り出したよ、そのアクセ。」

「いや友よ、この娘は生きてるんだ。」

彼のお腹元に横からギュッと抱き着く少女の姿が。

しかし、妙な力を感じた。

ランカー特有の感覚(センス)が告げている。

それから簡易的に事情を教えられた。

売人の影武者の事、アジトの事、行方不明事件の事、そして少女の事。

何も覚えていないらしく、何故あそこに監禁されていたのかもわからない。

診断もしてみたが、異常は見当たらない。

記憶が無いのは本当らしい。

「しかし、このまま置いておくわけにはいかない。」

「それで、情報収集と確保の人員として頼んできた訳だ。」

まぁ、拒否する気は無いが。

「条件が一つ。」

「何だ?」

「そこの馬鹿課長を殴らせろ。」

「ダメだ、俺も一緒に。」

「よし。」

「え、ちょ、ぶげっ」

グーパンを鼻っ柱にかましてここを出た。

任務開始だ、そう思って入り口へ翻したが。

「ま、待ってよ!」

それに待ったを掛けるのは、課長だった。

何の用かと面倒臭げに彼の方を見れば、形相な箱を取り出す。

中に入っていたのは金色の腕輪。

紅の小さな宝玉が巻かれるように装飾として付いている。

言われずともわかる、着けろという事だ。

妙で、目の前の課長は嫌いだが、依頼人側というのもあって下手に逆らいたくはない。

殴るが。

とりあえず着けて見る...何の変哲も感じない。

いや、体内の魔力の流れが鈍い。

微量しか出せなくなっている、これでは魔法が使えない。

...魔力封じの類だ。

「け、刑事と言うのは魔法が使えないのが普通から、咄嗟に魔力を放出して目立たない様に...」

と、苦し紛れ気の言。

魔力は出ないが、殺意は漏れそうだ。

しかも許可無しには外れないタイプと見た。

「外れねぇな、魔法使う敵が出てきたらどうする?」

「そ、そこは臨機応変で...」

「全力を尽くすモンだよなぁ、仕事には。」

終わったら軍の権限を使ってこの手で本当に惨殺してやろうかと悩む。

そこで背後から殺気。

風切り音からして、飛んでくるのは拳。

弾いてから振り向き、反撃の拳を作り出すが。

目視するより先に聞こえていた風切り音で、投げられた瓶らしき物を掴み、距離を取った。

「上司に口答えするな。」

攻撃を仕掛けて来たのは、巨漢の壮年。

チャールズから聞いたことがある。

ホシを何人も上げ、奇策を用いてランカーですらも生身で捕まえる男がいると。

特に、誘拐事件などは何度も解決して来た豪傑だとか。

「ヴェイン・フェルナンデスか...」

「上には敬語を使え。」

「俺は雇われだ、その義理は無ぇ。」

「関係無いな。」

「そのまま返す...この腕輪、テメェが用意したもんか?」

「そうだ、生意気な若造が来ると聞いて作らせた。」

「そうかい。」

気に食わない。

この腕輪と言い、自分を舐めている。

功績に免じてそれなりの権限が与えられているのか、天狗になっている様にも見える。

まぁ、もうここに用は無い。

横で知らなかったのだろう、ダズマが謝ってくるが、気にするなとだけ言っておく。








一旦、マハロに戻る。

粒子化の魔法も限界まで持たせていたので疲れたが、何とか間に合った。

飛び散る様に現れた自身の装備をラボに仕舞い。

ポーションをがぶ飲みして体力補給。

次に、通常の2.5インチ回転式銀拳銃。

アーミーナイフ、スタン付き警棒を仕込ませるように装備。

次にこの腕輪だが...随分と精巧に作られた様だ。

掘削機等を用いても、傷を付けるのが精いっぱい。

せめていつもの装備が使えれば良いのだが。

魔力が使えなければ、アレらはただの重荷と化す...目立つし。

普通の銃としても使えるローグこそ1番持って行きたいが、さっきも言った通り目立つので断念。

まぁ、その時が来たら自分の元に届ける様に書置きだけ残しておくか。

さて、今度こそ任務開始だ。



依頼でなければリンチが起きているでしょう。

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