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EP:25-Tukimi sake. 〜④〜

また入浴シーン。

ね、現実ならこんなキャッキャしないよね!!!!(血涙)


それから入浴。


なのだが、今日は昨日まで入っていた浴場と違うらしい。

旅館から少し歩き、織江の案内で別館である大きな館に着く。

彼女曰く、ここでは旅館本館より特別な露天風呂があるらしい。

余りにも"特別"の部分を強調して言うので違和感を覚えたブレード。

が、危なくはないだろう、彼女が通話している電波を盗聴した限りでは。

義理の兄が絡んでいる...つまり。

「フッ。」

脱衣所で、用意されている海パンを眺めて理解した。

全く、あの義兄は。

「面白ぇな。」

「流石モルツさんだね。」

なんて、理解をしているのは彼と彼の相棒だけ。

他は特殊な湯だから局部を隠せと説明を受けて真に受けている。






ーーーーーーーーーーーーー







対して女性陣の脱衣所。

佳奈江は知っていた、ここがどういう場所かを。

母に言うなと言われて黙ってみんなと共に水着に着替えている最中。

とは言うが、母が知らずにここを案内する訳がないし、娘の自分が知らない訳がない。

不満を持った者の手で魔女裁判に掛けられないか心配である。

その場合はどうやって逃げようか。

「しかし、ビキニとタンキニ...簡易的だな。」

「少しキツイな...カノンは丁度っぽいな。」

「あんたがデカ過ぎんのよ、一。」

皆違和感なく着る。

ソニアはこの中でもトップクラスにデカいから恥ずかし気。

メアリーは身長こそ低いが、持っているものが規格外、一やソニアと良い勝負。

幼女組は揃ってタンキニ、可愛いね。

「ぐ...ぐぐぅッ...」

1人だけ呪詛を唱えそうな顔をしている。

大丈夫か、矛先が自分になった時殺されたりしないか?

あぁ、クラナがコーニッシュを宥めている、良いチームだ。

佳奈江はこの時点で、それが警察と怪盗の関係だと知らない。

「一番乗りだ!」

「待てハジメ、準備運動...は、ここを出てからで良いか。」

チェリムさん、ここプールじゃありません。

なんて、言う間に全員浴場へ。

そして秒も経たずに悲鳴が聞こえた。

まぁ、そうなるだろうなと思った。

引き攣り気な顔で佳奈江は1人、立ちすくんでいた。






ーーーーーーーーーーーーー






「あ、兄貴良い身体してるな...」

引き締まった細々とした身体にこれでもかと鍛え上げられた筋肉。

そして、所々見える傷。

それは正しく戦士の身体。

一を始め、女性陣が息を飲んで眺める。

「何だ、ボディビルダーかアイドルでも眺める目つきしやがって。」

不敵に笑いながら濡れた前髪を書き上げるその仕草がまた、艶っぽく見える。

隣のケインも、より細く華奢に見えたが筋骨隆々。

ジュリアスも最近鍛えているからか、少し身体が引き締まって頼もしい感じ。

なんて、彼らだけでなく見た目偏差値が高いチーム。

というのは女性陣も同じ。

ダズマやジュリアス始め、赤面しながら目を逸らすそれぞれ。

ブレードと元祖オウムアムアコンビ。

それと我音は平然としている。

「言っておくが、これ仕組んだのはウチの[[rb:義兄 > アニキ]]だ。」

「モルツ教育理事ですの!?」

信じられないだろう、教育理事が不純異性交遊促進みたいな真似をかますなんて。

しかし、彼は昔からこうだ。

特に義弟が絡むと昔からやりたい放題だ。

それでも普段は冷静な一般人枠。


ともかく。


「ギャルゲーやラノベにはラッキースケベやなんちゃって混浴みたいなシーンがある。」

「つまり、彼は昔からこんな横暴な性格の義弟を心配してフィクションあるあるな青春展開をぶち込もうとするんだ、無理矢理。」

「質悪いですわね!?」

「あぁ、モルツ兄さんってば私にも色々してくるのってそういう事?」

と、繋げたのはカノン。

今では立派にヴェルノーズ家の一員である彼女も青春援助対象である。

過保護な長男による。

「しっかし、やっぱ選り取り見取りに良い身体してんなぁテメェら。」

「ホプキンス君、セクハラだよ?」

「勿論、優勝はソニア。」

「ぴぇっ!?」

漏れる声は小動物、胸部は牛。

しかし、彼のそんなコメントに反応したのはクラナ。

「わ、私もそれなりだと思うんだけど...」

と、意中の彼に身体を見せつける様にくねらせる。


が。


「確かに良い、だが恥じらいが足りねぇ。」

「恥じ...らいッ...」

敗北した様に目線を水面に向けるクラナ。

そして先程から自分の話をされて赤面MAXのソニア。

しかも水着とはいえ、ボディラインがくっきり出ている格好だ。

近頃の会話の繋がりでどうしても彼を意識してしまう。

しかし、彼は随分と平気そうだ。

失礼だが、枯れているのだろうか。

「あなた、随分クールね、枯れているのかしら?」

とか思っていたらメアリーが斬り込んでいた。

単刀直入どころかザックザクに。

「いや、未だに健在。」

何をストレートに返しているのだ。

というか、未だに?

「知っているわよ、仕事柄ね。」

「じゃあ聞くなよ。」

わかっていたらしい、というか仕事柄?

仕事柄情事に手を染めているというのか彼は...


そんな...そんなの。


「スパイ映画みたいですね!!」

「うおっ」

「予想外の反応ね...」

ズレた方向に大興奮のソニア。

何だそれとドキドキしていた周りもだれる。

そこからブレードとソニアは長々とスパイアクション物語についての談義と考察がミニミレベルで繰り広げられた。

無論、誰も入る余地が無い。

それを見て、何か敗北感を覚えるクラナ。

そして、始めて見るソニアの表情に。

新鮮味からか慈しみの籠った微笑みを浮かべるコーニッシュ。

自分の知っている彼女はいつも辛そうな顔をしていて、笑顔なんて想像もつかないくらいだった。

けど、これも。

「彼の力なのでしょうか...ふふ。」

自分を助けてくれたり、彼女を救っていたり。

彼に対する評価が良く変わっていこうとしている。

なんて青春を後目に佳奈江と初雪は。

『いーい湯ーだーなー』

「の。」

「のよ。」

と、声を揃えて口ずさんだ。

のどかなのどかな。

逆上せる前に全員上がった。


ウホッ…イイ身体揃い…

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