表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

70/92

ル・ラバンラ

「おはようございます」

7時に2.5次元使用フル装備で、3人そろって朝食会場に突撃する。


センターにファッションショーのような、華やかに着飾った裕華。

控えめな後輩2人を引き連れて登場する。


「おはようございます。すごい、アイドルみたいですね」

昨日のスッピンとのギャップにイケメンが度肝を抜かれる。


「やだー、わかっちゃいます?アイドル兼声優なんですけどね、CDも出してるんですよ」

バレに行って、ようやく思い通りの反応にご機嫌になる裕華。


『今はCD出してないですけどね。キャラソンが3年前かな?』


『ソロデビューしてないのに、まだアイドルって言いますか?』

イケメンが裕華に約束の竹カゴを見せ、雑談してる間に、引き立て役の後輩が小声で愚痴る。


「よければご一緒しませんか?」

イケメンが右手のひらをむけて、同じテーブルへの着席を進めると、裕華はすぐさまイケメンの隣に座った。


「いろんな朝食が選べるみたいですよ、何にしますか?」


「和朝食とアメリカンブレックファーストか~、アメリカンブレックファーストだとジュース4種類、メイン料理4種類、パン3種類も選べますよ、ゆーぼう先輩」

着飾って2.5次元使用になっても、歌織の中身はいつも通りだった。


「見たらわかるわ」

歌織の天然におもわず突っ込んでから、姿勢を正してイケメンにお上品に微笑む裕華。

「何を注文したんですか?」


「いっしょに注文しようと思って、まだですよ。和朝食にしようと思ってますけど」


「え?わざわざ待っててくれたんですか?ありがとうございます」

脈ありと確信し、裕華が素直に喜ぶ。照れ隠しに後輩へ話しかける。


「沙音は決まった?」


メニューを閉じて、面接中の学生のように座る沙音。

「はい、私は和朝食にします」

2.5次元使用でいつもよりお上品な沙音がおしとやかキャラで返事する。


「歌織は決まった?」


「アメリカンブレックファーストのメイン料理、海の幸と卵のグラタンとフレンチトースト・ル・ラバンラ風のどっちにするかで悩んでます」


「朝食券1枚余ってるんで、お譲りしましょうか?」

またもイケメンが歌織を餌付けする。


「ありがとうございます」

歌織は遠慮がまったく無くなっていた。


歌織以外は和朝食を選択し、朝から豪華な朝食を食べながら、女性陣が勝手に本気の合コンを仕掛ける。


沙音が裕華に言われた通りに突撃する。


「どういうタイプの女性がタイプなんですか?」

キンキンキンキンキンキン


「ゆー先輩はすごく尽くすタイプなんですよ」

キンキンキンキンキンキンキンキンキンキン


「家庭的で料理(ゆで卵)も上手なんですよ(汗)」

キャンキャンキャンキャンキャンキャン


「すごっく真面目で情熱的なんですよ(飽きっぽいけど)」

キャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャン


「しかも、今フリーなんです」

キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン


「へぇ~そうなんですか」

イケメンの鉄壁に防がれる。


「あ、もう8時ですね、トロッコ列車の時間があるのでそろそろ行きましょうか?」


「はい」

裕華は落胆を隠せない。


「京都駅何時発の電車に乗るんですか?」

しかし、転んでもただでは起きない裕華だった。


「8時50分の電車に乗るので、8時30分ごろにホテルを出るつもりです」


「わかりました」

裕華がついに本気を出す決心をした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ