鉄板焼デート⑮
「ココココココ、わかってますよ、だから協力したじゃないですか?」
胸を張り、右手を腰に当て、余裕の歌織。
「は?何言ってんの?おもいっきりあたしの邪魔したじゃない」
裕華の抗議に自信たっぷり、悠然と語りだす歌織。
「将を射んとする者はまず馬を射よって、言うじゃないですか?だから私がわざと射られてあげたんです」
「どうせ明日の朝からイケメンと会うじゃないですか?だからイケメンが周りから固めにきたところにのってあげましょう、です」
「え?のるんっすか?、歌織先輩それ、死亡フラグっすよ」
静観していた沙音が驚きの声をあげる。
「悪いやつでも、ニートでもなさそうですから、許可します」
「チョロ、歌織先輩チョロすぎ」
「何とでも言いなさい、松坂牛のシャトーブリアンを2枚食べた私は聖女様だから」
「「・・・・・・」」
裕華と沙音が得意気な歌織をあわれみの目で見守っていると、デザートとコーヒーが運ばれてきた。
「「「わぁ、すごい」」」
マカロン、ケーキ、アイスの3種類が宝石のごとく、ワンプレートに収められている。
「何このマカロン、デパートのマカロンとぜんぜん違う、美味しい~」
歌織が喜びながら、3人分のマカロンをパクパク食べる。
「美味しいっすけど、歌織先輩よくそんなに食べれますね」
「・・・・・ワンプレート食べて」
歌織の食べっぷりに引き気味の沙音に、マカロンを食べ終えたプレートを渡す歌織。
「しかたないっすね~」
うれしそうに受け取った沙音が、イケメンのデザートも食べる。
「食べたな?食べたからには手伝いなさいよ」
裕華が鬼の首を取ったように喜び、はしゃぐ。
「何させる気っすか~?」
沙音がダルそうにしながらも、律儀に付き合う。




