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鉄板焼デート⑪
裕華が後輩ににらみををきかす。
歌織と沙音はすぐさま黙った。
イケメンには聞かれていない。
戦闘力が低下しても、高い合コンスキルを発揮する裕華。
後輩を黙らせて、イケメンと談笑する裕華。
「今日はどこに観光に行ったんですか?」
「予約してたんで、僕は山科へ行ってきましたよ」
「山科ですか~、山科って京都の隣でしたっけ?」
ほんとに知らない裕華が戸惑いながらイケメンに確認する。
「そうですね、JRだと京都駅の一駅となりです」
「それでお昼は急いでたんですか?」
裕華に突然、力がみなぎる。瞳に精気が戻ってきた。
「そうなんですよ!竹かごを編む体験プランを予約してたんです」
イケメンがスマホの写真を裕華に見せる。
「ぇえ~すごい、竹がこんなカゴになるんですか?」
スマホ写真のみごとなカゴに素直に感嘆する裕華が、核以上の爆弾を投下する。
「実物を見に部屋へ行っていいいですか?」
「え?」驚いてたじろぐイケメン。
その瞬間、裕華の後頭部に激痛がはしる。
「何言ってるんですか?」
沙音がスルドイツッコミで裕華の頭スパンとならす。
沙音が静観できる限界点を裕華は軽々、飛び越えていった。




