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鉄板焼デート⑩
「はい、すっごい楽しみです」
伏し目がちにイケメンと話す裕華。
話しかけてくれて嬉しいが、スッピンだと自覚してから戦闘力が低下したままだった。
「今日、清水寺行かれたんですよね?どうでしたか?」
「定番ですけど、音羽の滝で真ん中の水を一口だけ口に付けて、地主神社を参拝しました。」
「どっちも縁結び・恋愛成就のパワースポットですね」
いやみのない微笑で裕華を見つめながらイケメンがほほえむ。
「はい」
イケメンの顔を見れなくなった裕華が下を見ながら、しおらしく受け答えする。
「惚れてもてるやろ~」
横から見ている歌織が小声で沙音にだけ聞こえるようにボケた。
「惚れてるところに追いうちがエグイですね。ナチュラルボンボンイケメンは化け物ですね」
沙音も認めざるを得ない。イケメンの戦闘力を。
下を向いていてもじもじしている裕華にイケメンが気を使って質問する。
「恋占い石はチャレンジしましたか?」
「恋占い石は混んでたし、夕食の時間の関係でチャレンジ出来なかったんですぅ」
「それは残念でしたね、清水の舞台はどうでしたか?」
「すっごくきれいな景色で心が洗われました」
裕華がイケメンにサラッと嘘をつく。
「wwwアホーって叫んでましたよね?」
「叫んでたwww」
後輩が口を押えて肩で笑った。




