表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/92

鉄板焼デート①

「また再会できるなんてすごい偶然ですね」

一目散にイケメンの隣の隣を確保した裕華が口火を切る。


「ほんと、すごい偶然ですね」

ちゃんちゃん

イケメンは一言返して、視線をシェフに向ける。


目の前でシェフが毅然(きぜん)とした態度でトマトを焼く。

鉄板で焼くトマトをヘラでキレイに裏返し、モッツラレラチーズをのせて、エキストラバージンオイルをかける。


ジュウジュウ美味しそうな音と、目の前の華麗なヘラさばきに注目が集まる中、裕華はイケメンを横目で凝視する。


声をかけるタイミングをうかがう。

声をかけさせる、方法を考える。


ジュワーと美味しそうな音がなると、シェフが見事なヘラさばきで前菜を皿に盛りつける。

バジルソースのかかった、鉄板焼チーズトマトが目の前に置かれた。


一斉にスマホで写真が撮られる。


裕華も写真を撮るが違和感を感じた。


裕華の皿には、くし形のトマトふた切れに真ん中にチーズが乗っていて、バジルソースがかけられている。


イケメンの皿には裕華の二倍の量が盛り付けられていた。


おもわずイケメンの皿を凝視してしまうと、イケメンにバレてしまう。


「これ2人分なんですよ」

イケメンが爽やかな風のようにサラッと言った。


「2人分??」

裕華が素のリアクションで顔にクエッションを浮かべる。


「今日は2人旅の予定だったんですけど、1人になってしまったんです。料金は変わらないので、2人分食べようかなと思って」

イケメンが食い意地をはる。


「へぇ~そうなんですか~」

裕華が俄然(がぜん)やる気を出す。それってつまり?


内心ほくそえんでる裕華を無視して、歌織と沙音は淡々と料理を食す。


2人の顔にメンドクサイと書いてあるかのようだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ