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SOS 216 仕事

「そうそう、仕事についてでしたね」


 白雪とマリンが全員の荷物を預かり、

各自の部屋(自室に簡易な浴室付き)へ見送った後、

さっと着替え直した白雪がピースに話しかけた。


「え? ああ、覚えてたの?

てっきり忘れたか、無かったことにされた

んだと思ってたよ」


「いいえ、特に隠すことでも

ありませんので」


 白雪はどういうことか、

たっぷり浴びた海水の影響を微塵も

感じさせず、すでにいつもの白雪となっていた。


 マリンはまだ、自室での着替えに

手間取っているらしい。


「ソフィアは、ご主人様の

工房に通っています。

薬剤の調合に精通していますから、

重宝されているそうですよ」

「ああ、そういうこと。

ソフィアちゃんすげー美人だしね。

大人っぽいし。あいつら喜んでるだろうなー」


「ふふっ、そうかも知れませんね。

……双子のシュリとシュラは酒場で

用心棒をしています。

まあ、給金の大半はお酒とつまみに消えると

豪語してましたがね」


「あー、あの娘ら

男受け良いからねー。

目当てで客増えるんじゃない?」


「どちらがどちらか当てるという余興で

荒稼ぎしているという話もありますね」


「……えっと、白雪ちゃん的には

いいのかい?」


「ご主人様に害が及ばないなら、

構いませんよ」


 白雪は本当にそう考えているらしく、

その言葉は自然なものだった。


「あー、あれ……ベルちゃんは?

やっぱり用心棒的な?」


 ピースがどういうことか、恐る恐る聞く。


「いえ、ベルは子守をしています。

主に孤児院の子供達が相手ですね」


「えっ……マジ?」


「意外ですか?」


「いや、まー……

出会ってすぐで殺されかけた身としてはね」


 どうやら色々あったらしい。

ピースは思い出して冷や汗をかいたらしく、

少しだけ身震いをした。


「ベルはあれでいて、

子供の面倒見が良いのですよ」


「へ、へぇー、そうなんだ」


 ピースはどうも想像がつかないようで、

半信半疑で相槌を打つ。


「あら、そろそろマリンがやって来ますね」


 白雪は自然にその場を離れた。

そして、懸念していたあることを考える。


 それについては、おそらくマリンも

気がついていたはずだった。

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