表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
164/253

SOS 164 融合 その1

 ゼンの構築した術式はカルマリ領域の

全てを飲み込み《融合化》させた。

《融合化》により、敵意も善意もないまぜとなり、

 敵も味方も無くなった。


「これは……とんでもない術式だな…」

「あれ、オズさん?」

「ヒナギクか」

「コレって、どういう現象なんでしょう…?」

「グレースか」

「私もいますよ」

「ギルドマスター、と言うことは…」

「わたくしもおりますが、何か」

「セイドウシサマー、生きておられましたかー」

「不満そうですね?」

「ソンナコトナイデスヨー」

「《宝剣》の術式が解けたと思ったら、

とんでもないものが出てきたな」

「コレは……」

「ゼンくんでしょう。

意識体のみを分離させて、

肉体を融合? させたのでしょうね」

「えっと……マジですか? ギルドマスター」

「大マジです。ヒナギクさん。

元に戻るかはゼンくん次第でしょう」


 全員が間を置く。


「えっと、でも

敵はどうなったんでしょうか? 死んだ?」

『死んでないわよ』

「うわっ! びっくりした」

『あんたでもびっくりするのね』

「人を何だと思って……って、

あんた猿女?」

『サイエンと呼びなさい、サイエンと』

「あんたも捕まったの?」

『あんな術式、想定出来るわけないでしょ』

「……ん? というか災厄は?」

『意識ごとほぼ消滅したわよ。

なに? 別れの挨拶でもしたかった?』

「いや、全然」

『あっそ。

ちなみに、キチョウは離脱したから

ここにはいないわよ。

……ところで初対面の割に

息が合ってたわね、何で?』

「さあ? 何となく……?

でも、仲良くはなれなさそうだったけどね」

「そういえば、カイケンはどうしたんだ?」

『そこで死んだフリしてますよ』

『ちょっと人聞きの悪い!

空気読んでただけでしょ!』

『……と、ムキになって反論しなければ、

バレ無かったでしょうけどね』

『……あ』

『とまあ、それより、

あなたたちはどうしてそんな風に余裕何ですか?』

「ん? そう見えるか?」

『普通はもっと焦るでしょう?』

「明日死ぬと思って今日を生きる。

それが冒険者の鉄則だからな」

『……死ぬのが怖くないってこと?』

「死ぬのが怖くない訳じゃない。

死ぬまでが怖いってことだな。

これが死ぬってコトなら、なんつーか

やっぱり受け入れるしかないだろう」

『……冒険者ってオカシイ』

「あ、ちょっと待って!」

『は? 何か?』

「あんたじゃないです。

今つまり、あたしとオズさんは一つに

なっているって事ですよね?

もはやコレは婚前交渉ってやつですか?」

「いいや違うぞ」

「この際ですから聞いておきますが、

オズさんはヒナギクさんのことを

どう思っているのでしょう?」

「ナニイッテンノ?

グレースさんよ?」

「まあ死ぬかもしれないわけですし、

それぐらい良いんじゃないですか?」

「おいベン」

「はーい、聞きたい聞きたい!」

「ヒナギク落ち着け!

と言うかこの状況でやることは

他にあるだろう!」

「?」

「何で俺がオカシイみたいになってんだよ!」


 それからしばらく経って、

やっとサイエンに対する尋問が始まった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ