7-7 やったね!
7ー7 やったね!
それから、俺たちは、クリスティア王国の王都にあるファーガスン伯爵邸へと戻った。
「やったな!カナメ」
エリオスが俺の頭を乱暴にがしがしと撫で回して、言った。
「お前は、本物の勇者だよ!」
その夜は、俺たちは、主を守られたファーガスン伯爵邸の使用人たちの歓待を受け、朝まで眠ることができなかった。
そして、次の日の朝、俺たちは、城へと呼び出された。
謁見の間に通された俺たち一行の前にヨハンナが姿を現した。
ヨハンナは、すごく嫌そうな顰めっ面をしていた。
「まさか、お前が本物の勇者だったとは」
それでも、ヨハンナは、俺たちの前に歩み寄るとひざまづいて頭を垂れた。
「勇者よ、数々の非礼にも関わらず、我が国を救ってくれたこと、なんと礼を言えばよいのかわかりません」
ヨハンナは、頭を下げたまま言った。
「どうか、我々をお許しください、勇者 カナメ殿」
「礼も、詫びも、要らない」
俺は、言った。
「俺たちをあんたは、追放したんだ。でも、そのおかげで俺たちは、出会い、そして、新しい国を造った」
「エレクシア王国、でございますね、勇者よ」
ヨハンナは、俺にひざまづいたままだった。
「素晴らしい国だとお聞きしています」
「ああ」
俺は、姫と目配せしながら頷いた。
「最高の国、だよ」
その後、ヨハンナは、俺たちに報奨として勇者に与えられる筈だった聖剣と、それと空船5隻分の金貨をくれた。
俺は、本当は、そんなもの要らないと突っぱねるつもりだったが、やっぱり受けとることにした。
あって困るものでもないしな。
あと、俺は、3つのものをヨハンナに要求した。
1つは、バサラティ王国の王女アデルを解放すること。
そして、もう1つは、国内にいる魔族の奴隷を全て解放すること。
最後に、もう2度とホムンクルスを造らないこと。
ヨハンナは、しぶしぶだったけど、俺の要求を受け入れた。
俺は、内心では、にやっと笑っていた。
ざまあみろ!
この性悪女め!
ヨハンナは、俺に上から命じられて、すげぇ悔しそうな顔をしていた。
ああ、スッキリした。




