5-13 重すぎる真実
5ー13 重すぎる真実
バサラティ王には、1人の王子と双子の王女がいた。
その双子の王女の内の1人が隣国、つまり、クリスティア王国へと人質に取られているのだというのだ。
うん。
考えるまでもなくヨハンナの仕業だ。
あの性悪女のやりそうなことだ。
そして、ヨハンナは、バサラティ王に1人の少年を引き合わせた。
それが、カリファ・レニ・クリスティアだった。
「これは、まごうことなき正当な血筋のお方だ」
そう、ヨハンナの使いの者は、王に告げたのだという。
「だから、あなたは、嘘をつくわけではない。この少年の当然の権利のために、あなたは、ただ後ろ楯になってやるだけなのだから。それは、亡きクリスティア王のためでもあるのだ」
「だが、カリファは、クリスティア王の子ではない」
バサラティ王は、言った。
「それは、クリスティア王と私だけが知る秘密ゆえに」
2人だけの秘密。
それは、まったく思いがけないことだった。
「クリスティア王には、子種がなかった。だから、王には、子供ができないのだ」
マジですか?
「じゃあ、姫は?マージニア姫は、いったい・・」
「姫は、クリスティア王家に伝わる秘伝の書の上巻にある生命の秘術によって造り出されたホムンクルスだ」
はい?
あの姫がホムンクルス?
驚いている俺にバサラティ王は、続けた。
「しかも、マージニアは、失敗作だった。にもかかわらず、クリスティア王と王妃は、姫を自分達の子として育てることとしたのだ」
王は、言った。
「おそらく、カリファもまた、秘術によって造られたホムンクルスに違いない」
「なぜ、そう思うんです?」
俺がきくと、バサラティ王は答えた。
「ホムンクルスを造るとき、彼らは、人の一部を必要とする。そして、造られたホムンクルスは、そのもととなった人によく似たものとなるのだ。マージニア姫は、クリスティア王の一部を使い造られた。だが、カリファは、違う。カリファは、マージニア姫がホムンクルスとは知らない現クリスティア王国の人々の手によってマージニア姫の一部を用いて造られたホムンクルスなのだ」
マジかよ?
ってことは、姫の弟ではなくて、姫の子供ってことか?
俺は、2人のことを思い浮かべていた。
確かに、2人の外見は、クリソツだった。
それに、俺の鑑定能力が2人は血族だと証明していた。
だけど。
こんな突拍子もない話を信じることができるかよ?
ピコン。
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『鑑定 真実』
つまり、バサラティ王は、嘘をついてはいない、ということか。




