5-10 俺は、変人ではありません。
5ー10 俺は、変人ではありません。
というわけで、俺たちは、同じ部屋に泊まることになった。
俺たちは、部屋に夕食を運んでもらって食べると、すぐに休むことにした。
俺は、床に毛布を敷いて寝床を用意していた。
いや。
いくらなんでも女の子を床に寝かせるわけにはいかないしな。
すると、ホリィは、俺に声をかけた。
「ご主人様、何をされているのですか?」
「いや、俺の寝床を作ってるんだけど」
俺が言うと、ホリィは言った。
「なぜです?一緒に寝ればいいではないですか」
はい?
俺が振り返るとホリィは、すでに服を脱いでいた。
マジですか?
俺は、目をそらして言った。
「服、服を着て!ホリィ」
「なぜです?」
ホリィは、俺に問うた。
「ご主人様に奉仕することは、当然のことです」
「いや、奉仕とか、いいから!」
俺は、慌てて言った。
「俺は、君をそんなつもりでテイムしたわけじゃないし」
「はぁ・・」
ホリィは、不承不承服を身に付けると言った。
「ご主人様は、変人ですね」
はい?
俺は、ハトマメ的に驚いていた。
俺って変人だったの?
結局、俺たちは、2人で同じベッドで眠ることになった。
俺が床で寝るなら、自分も床で寝るとホリィが言い張ったせいだった。
はい、はい。
俺は、一睡もできませんでしたよ。
それに引き換えホリィさんは、すうすうと熟睡しておられましたな。
俺は、溜め息をついた。
この子を、どうしたらいいのか。
やっぱり、奴隷商かなんかに引き渡すべきなのか?
だけど。
俺は、生まれたときから奴隷だったというホリィに同情していた。
この子にも幸せになるチャンスは与えられるべきだ。
俺は、やっぱり、この子をエレクシアへと連れ帰ることにした。
こんな風に出会ったのも何かの縁だ。
見捨てることなんて、俺には、できない。
だけど。
できれば、別の部屋で休みたい。
じゃないと、俺の身がもたない。
ホリィがなにやらモゴモゴと呟きながら俺に抱きついてきた。
ひやぁぁっ!
俺は、声を飲み込んだ。
俺だって、思春期の男子なんだぞ!
くぅっ!
俺は、この苦行に耐えてみせるぜ、アズミちゃん!




