5-9 厄介なことになりますよ。
5ー9 厄介なことになりますよ。
俺は、よさげな宿屋をみつけるとそこに宿をとった。なんだか知らないが、猫耳族の少女も当然のようについてきたので、俺は、部屋で2人きりになってから訊ねた。
「君、どっか行くとこないの?」
「はぁ・・」
少女は、床に座り込み俺に頭を下げた。
「どうか、わたしをあなたの奴隷にしてくださいませんか?ご主人様」
「はい?」
その猫耳族の少女、ホリィが言うには、彼女は、砂漠の民との戦いにおいて捕虜になった両親のもとに生まれたのだという。
つまり、生まれつきの奴隷。
今回、行商人をしていた主人と共に、旅をしていて魔物に襲われてしまったらしい。
行商人の主人は、その魔物に殺され、自分だけが生き残りこの街まで逃げ延びてきたのだという。
「このままだと逃亡奴隷として捕らえられてしまいます。どうか、わたしをご主人様のものにしてください」
うん。
俺は、困惑している。
これは、厄介な案件だ。
危険な香りがするぞ。
この場合、俺のとるべき選択肢は、2つある。
1つは、この街の兵士かなんかにこの子を引き渡すこと。
2つ目は、この子をどこかの奴隷商に売り飛ばすこと。
だけど、俺は、どちらも選びたくはなかった。
こんなアズミちゃんとたいして年も変わらないような子にそんな仕打ちをしたくはなかった。
仕方がない。
俺は、選択肢にない選択をすることにした。
しばらくこの子を俺が奴隷にして保護するということだ。
俺は、溜め息をつくと少女のしている首輪に手を伸ばした。
『隷属の魔法を使いますか?』
俺は、首を振った。
ピコン。
『猫耳族の少女をテイムしました』
俺は、首輪をはずしてやった。
それから、生活魔法で全体的に薄汚れていた少女の全身をきれいにしてやった。
俺は、驚いたのだが、小綺麗になった少女は、すごいかわいい子だった。
年は、俺より少し下ぐらいかな。
俺は、宿屋の女将に頼んで、もう一部屋とることにした。が、女将いわく、
「奴隷を泊めるような部屋はない」
とのことだった。
本来、ホリィは、厩舎か家畜小屋でしか泊められないが、てっきり俺の性奴だと勘違いした女将が特別に同じ部屋に泊めることにしたのだという。
俺は、女将にそっと銀貨を数枚握らせて囁いた。
「その通りだ。あれは、俺の性奴だから」




