4-10 婚約しました。
4ー10 婚約しました。
こうしてアズミちゃん、こと、魔王リゲラリス・リリカリテは、正式な魔界の王となった。
そして、彼女の留守は、羊族の宰相であるルイズ・クルラズが守ることとなった。
エリオス騎士団長は、アズミちゃんの警護のために引き続きエレクシア王国に残ることになった。
俺たちと魔族は、同盟を結ぶこととなった。
砂漠の民と魔族の戦争は、魔族側から休戦が申し込まれた。
俺とアズミちゃんの婚約式は、エレクシア王国代表マージニア・ラニ・クリスティア女王と王国魔道士アリサの立ち会いのもと、盛大に行われた。
この魔王の婚約の祝いとして、魔界中の全ての奴隷が解放されることとなった。
奴隷たちは、もとの国に帰ったり、そのまま魔界に残ったりした。
俺とルイズの取り決めた条約によって魔族側の希望者から選ばれた100人の男たちがエレクシア王国へと移住することになった。
俺たちは、帰りの船にその100人の魔族の男たちを乗せて国へと帰った。
帰りの道中、姫は、俺たちと口をきかずに部屋へと閉じ困っていた。
俺とアズミちゃんは、婚約したわけだが、俺は、アズミちゃんは成人したとはいえ、まだ幼いし、俺も未成年なので、当分は、このままの関係でいようと約束していた。
魔界からの移住者たちがやってきて、エレクシア王国は、にわかに活気づいた。
一日に何組ものカップルが誕生して、結ばれた。
1番、驚いたのは、アリサとエリオスが結婚したことだった。
マジかよ?
いったい、いつの間に2人は、そんな仲になってたんだ?
俺たちは、ざわめいた。
永遠ではないのかもしれないが、とりあえず、砂漠の民と、魔族の戦争にも一旦、終止符が打たれて、しばらくの平和がやってきた。
俺たちは、砂漠の民とも同盟を結び、それは、魔族もあわせての三国同盟となった。
飢饉と戦争で喘いでいた砂漠の民は、俺たちエレクシア王国からの援助でゆっくりとだが、持ち直していった。
魔族も、豊かになっていった。
俺たち、エレクシアも国として認められた。
俺たちは、平和を享受していた。
だが、嵐は、すぐそこまで迫っていた。




