4-9 反乱の行方は(2)
4ー9 反乱の行方は(2)
玉座の間に、エリオスの部下たちがなだれ込んできた。
「隊長!カナメ様!ご無事ですか?」
「遅いぞ!お前たち」
エリオスが命じた。
「城を制圧する!」
俺たちは、魔王城を制圧した。
それは、静かに、確実に進んでいった。
エリオスの精鋭たちの他にも俺たちに味方する者たちがいたからだった。
それは、エリオスの仲間の者たちだった。
彼らは、城のリイル派の重鎮たちを捕らえると地下牢へと連行していった。
そして、その代わりに地下牢に閉じ込められていたエリオスの同士である人々を解放した。
「エリオスよ」
1人の白髪の羊族の老人がエリオスに向かって語りかけた。
「よくやってくれた。民にかわって礼を言う」
「いや、礼なら俺ではなくこの男に言ってください、ルイズ様」
エリオスが俺を指して言った。
「この男が魔王様の夫となる者です」
「えっ、俺・・?」
俺が戸惑っているとアズミちゃんが玉座から立ち上がって俺の方へとかけよって、悲しげに俺を見上げた。
「カナメ、僕のこと嫌いなの?」
「いや、そんなこと絶対、ない」
「じゃあ、僕と結婚してくれる?」
俺は、周囲の人々を見回した。
何か、期待を込めた人々の目を見ていると、とても断れるような感じじゃなかった。
俺は、アズミちゃんの手をとった。
「俺でよければ、その・・喜んで」
「ほんとに?」
アズミちゃんの顔に、ぱぁっと微笑みが広がる。
アズミちゃんが俺にぎゅっと抱きついてきたのを、俺も抱き締めた。
「でも、俺は、魔界には住めないよ!まだ、エレクシアでやらなきゃいけないことが山ほどあるし」
「うん」
アズミちゃんが頷いた。
「僕がカナメのところに行くから、大丈夫!」
「でも、アズミちゃんは、魔王なんじゃ?」
「僕の留守を守ってくれる優秀な人たちがいっぱいいるから、大丈夫!」
アズミちゃんがちらっと他の人々の方を見た。
人々は、顔を見合わせ、溜め息をついたり、微笑んだりしていたが、しばらくして、羊族の白髪の老人 ルイズが口を開いた。
「仕方がありませんな」




