元彼氏は色々可愛かった。
「どうかな?この服・・・」
そう言って、瑞稀は部屋から出てきた。
今日の服は安直に、黒っぽいパーカーとチェックスカート、それにニーソって感じ。(優賀からいらないって言われてくれた)
三玖は玄関で待ってたけど、楽しみすぎて寒さなんかなかったみたい。
「可愛い・・・めっちゃ清楚系って感じすると瑞稀!」
「あ、あのさ・・・恥ずいから見ないで・・・」
瑞稀は少し顔を赤らめて言った。その時、優賀が来た。
「あ、2人とも・・・やっぱり恋人っていいよね!瑞稀は女装した感じで・・・」
「はぁ・・・というか優賀だろやったのは」
「まぁ・・・可愛いからなんでもいいや!早く行こ!私下で待ってるから!」
そう言って、優賀は階段を降りていった。
「ちょっとでも寒い・・・三玖はめっちゃ防寒してるけどさすがに俺は・・・」
「え、分かった!ちょっとマフラー取ってくる!」
そう言って、部屋に入っていった。
「はぁ・・・なんでこんな・・・可愛い・・・のかな・・・」
2人の言うことが信じきれなかった。
元々、瑞稀は普通のサークルの調整系の役割。
多分、その時は自信がなくてこうしたんだろう。
それに、多分自分は陰キャっぽいし。
「・・・トイレ行きたい」
不意にそう思ってしまって、とりあえず部屋に入った。
「ごめん!寒かった・・・え?」
「ちょっとトイレ行くだけ」
「え、あ、ちょっと!?」
そう言って、トイレに駆け込んだ。
三玖の声には、全くもって届かなかった。
「はぁ・・・疲れた」
なんとかやり切って、玄関を出てきた。
早く、元に戻りたいとしか思えなかった。
「あ、だ、大丈夫だった?」
「ごめん、三玖」
少し赤らめていた瑞稀を見て、三玖はまた、
「だから可愛いんだってその顔が!」
そう言って、直ぐに三玖は瑞稀の隣に来て、写真を撮った。
「ほらこれ!可愛いでしょ!もっと自信持って!」
「あ、う、うん」
愛想笑い、しか出来なかった。自分の身体じゃないのに、可愛いとかそういうのは。




