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最強系チート能力聖女が、異世界から召喚されました~平凡少女は魔法で無双する~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


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アイテムを手に入れた

 上へ上へと進んでいき、最上階にまで私達はついに到達してしまった。

 新しい鍵を取り出しながらリーンフリークスは、


「ここが最後だからここにあるのが正解かな? ミドリちゃん」

「正解です!」

「結局は一番奥に隠したという事だね。あの父にしては用心深くていい。もしかしたなら3階あたりに適当に放置していたのではと思ったけれど、そんな事はなかったようだね、うん、良い事だよ」


 途中から怒りがこみ上げてきたのか、リーンフリークスの声がだんだんと冷たいものに変わっていたのは良いとして。

 その最上階だけは、他と違っているように感じた。

 ぞわりと背筋が総毛立つような嫌な感覚。


 何か、とても嫌なものを感じる。

 そう、“黒の影”を、それも強い物を感じ取ったような感覚。

 私がそこに入るのを躊躇しているとクロードが振り返る。


「どうしたミドリ」

「うん、闇の気配が濃いなと思って。だから入るのに躊躇してしまったかも」

「これは感じ取れるのか。そういえば“決闘”の時の“黒の影”は感じ取っていたな。鈍感では……やや鈍感ではあるようだがこれくらいになると分かるのか」

「……言い返そうか考えたけれど、それは止めて代わりに“選択画面”起動っと」


 そう言って私は“選択画面”を呼び出した。

 その中から浄化系の魔法、“神聖魔法”を選択。

 同時にこの部屋全体に光が走り、闇の気配が消えた。


「これで良しと」

「“聖女”としての力が強いね。流石はミドリちゃん」

「はい! でもこれだけ強いという事はここに、くだんの鏡があったのですか?」

「そうだね。それで何とか浄化装置を置いたけれど、今まで残り続けていた。けれどミドリちゃんが浄化をしてくれたからこれでここの片付けもできるかもしれないね」


 そう言って周りを見回すリーンフリークス。

 一番危険な場所だけあって壊れているものが雑多に、そこかしこに山になっている。

 けれど浄化をしておいたお陰で特に危険もなく探すことが出来そうだ。


 だがそれ以前に、その目印はとても分かりやすく表れていた。

 クロードが一番場所に近かったので歩いていき、


「この木彫りの……芸術感あふれる像が女神か。となるとこのすぐそばにある、竪琴と花が彫刻された箱がそうか?」

「正解です!」


 私がそう告げるとリーンフリークスが近づいていき、


「『暁の塔に眠るは、女神の願い。古き歌を奏で、恋願うはかつての花畑の約束』か。そのままな感じだね。中はどうかな?」

「開けていいですか?」


 クロードが聞くと頷くリーンフリークス。

 そして開くと中に入っていたのは青い石のついたブレスレットのような物。

 これが“聖女”の力を増幅するアイテム、そう思っているとそこでクロードがはっとしたような顔をした。


「待てよ? ミドリの聖女としての能力は強力だ。この魔道具を使ったなら、魔道具が壊れたりしないか?」

「……ありえそうだね。ちょっといいかな? ちょうど僕が普段使っている増幅装置のついたものがあるんだけれど付けてみてくれないかな?」


 リーンフリークスに言われた私は、それをつけることに。

 それは緑色の意思のついたブレスレットであったのだけれど、


ピシッ


 私に触れた瞬間亀裂が入る。

 それを見た瞬間そっとそのブレスレットを私に渡すのを止めたリーンフリークスが、


「ちょっとミドリちゃんには渡せないみたいだね。とりあえずこれは、折角取りに来たし回収しよう。後は、マリアちゃんが本当の“聖女”かどうか、こちらに好意的かどうかで僕も判断するよ」


 そう、私に困ったように告げたのだった。



風邪のため今日の更新は少なめになります

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